Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年1月19日 No.3575  太田経済産業副大臣が久保田副会長を訪問 -「魅力発見!三陸・常磐ものネットワーク」への協力を要請

太田副大臣(左)と久保田副会長

12月21日、東京・大手町の経団連会館に、太田房江経済産業副大臣・原子力災害現地対策本部長が来訪し、経団連の久保田政一副会長・事務総長に、経済産業省が新たに立ち上げた「魅力発見!三陸・常磐ものネットワーク」に対する協力を要請するとともに意見交換した。

太田副大臣は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向け、特にALPS処理水(注)の処分に対する風評対策に取り組むため、「三陸・常磐もの」(岩手県、宮城県、福島県、茨城県の水産品等)の魅力の発信、売り手と買い手のマッチングを通じて消費拡大を図る同ネットワークを12月20日に発足させたと紹介。幅広い企業からの参加に期待を示した。

これに対し、久保田副会長は、経団連は「災害復興特別委員会」を中心に、被災地の視察、産業再生・振興、地元産品の消費拡大や根強く残る風評の払拭など、東北地方をはじめとする被災地の復興に継続的に取り組んでいると説明。とりわけ、風評の払拭や産業再生・振興に関する経団連独自の取り組みとして、「東北復興応援フェスタ」を開催していることを紹介した。また、ALPS処理水の海洋放出に向けて、「周辺地域の住民や環境等の安全確保に万全を期すとともに、科学的根拠に基づいた国内外への丁寧な情報発信や風評対策に全力を挙げてほしい」とコメントした。

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経産省では、(1)同ネットワークへの参加登録(2)専用ウェブサイト等を通じた「三陸・常磐もの」の定期購入等(3)同省主催のイベント等への協力――を呼びかけている。各社においては、同ネットワークへの登録をはじめ、積極的な協力をお願いしたい。

(注)トリチウム以外の放射性物質が、安全に関する規制基準値を確実に下回るまで多核種除去設備等で浄化処理した水

【ソーシャル・コミュニケーション本部】