Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年2月23日 No.3580  第16回 Keidanren Innovation Crossing (KIX) を開催

ネットワーキングの模様

経団連は1月30日、ピッチイベント「Keidanren Innovation Crossing (KIX) 」の第16回イベントを、東京・大手町の経団連会館で開催した。スタートアップおよび大企業から約100人が参加した。

齊藤昇スタートアップ委員会企画部会長による開会あいさつの後、東京工業大学の渡辺治理事・副学長(研究担当)がスタートアップ支援の取り組み状況などについて説明した。続くスタートアップピッチでは、AIやロボットから医療・バイオまで、幅広い分野における研究開発型スタートアップ9社(①高安基大 レフィクシア 代表取締役 ②簗島謙太郎 Logomix Director ③太田啓之 ファイトリピッド・テクノロジーズ CEO・東京工業大学生命理工学院教授 ④山城悠 Jij CEO ⑤切通義弘 インテリジェント・サーフェス CEO&CTO ⑥水口佳紀 メタジェン CFO ⑦渡来直生 digzyme 代表取締役 ⑧中原啓貴 Tokyo Artisan Intelligence CEO・東京工業大学准教授 ⑨一杉太郎 クリエイティブエーアイロボティクス CTO・東京工業大学特任教授)が登壇。

各社から、①業務の効率化と面積効率の高い工場を実現する、センチメートル単位の高精度GPS端末の開発・利活用 ②ゲノムを工学的にデザイン・構築し、産業用のマスター細胞を提供するプラットフォームサービス ③藻類を原料とする油脂の高効率生産技術および商品開発、プラットフォームの展開 ④計画の自動化を可能とする数理最適化技術を提供するコンサルティングサービス ⑤最先端の生体模倣技術を駆使した生体親和性材料「MPCポリマー」および医療分野への活用 ⑥腸内環境をコントロールするための業種横断的な層別化ヘルスケアプラットフォームの構築 ⑦化学やゲノムなどの膨大な研究データの解析と組み合わせによるバイオプロセス開発 ⑧コスト削減・安全性向上に資する高精度かつ耐久性の高いAIプラットフォーム ⑨研究開発を加速し、新物質探索方法の転換を実現する全自動・自律的な実験技術――が紹介された。

ピッチ終了後のネットワーキングでは、登壇者と大企業関係者とが活発に交流した。

なお、次回のKIX会合は3月16日に開催する予定である。

【産業技術本部】