日本経団連タイムス No.2967 (2009年9月17日)

御手洗会長記者会見

−「新内閣に望む」など


日本経団連の御手洗冨士夫会長は14日、東京・大手町の経団連会館で会長・副会長会議後に記者会見を行った。

御手洗会長は、「政権交代という新しい環境にあっても、必要な政策を提言し、実現していくのが日本経団連の役割である。政策的スタンスは基本的に変わらない」と述べた上で、新政権に建議する「新内閣に望む」について、「国民生活の安定・向上という視点をベースに、民主党政権に対する要望事項をまとめた。当面の政策運営においては、経済危機から確実に脱却することを最優先すべきと述べるとともに、社会保障制度改革や企業の国際競争力向上、さらには地方分権・道州制導入などに、国を挙げて取り組むことを求めている」と説明。「民主党には、責任政党として、国民の負託にしっかりと応えてほしい。国民各層の声に広く耳を傾け、国民生活や経済活動の実態を十分踏まえながら、具体的な取り組みを行ってほしい」と語った。

日中経済協会訪中代表団(9月6〜9日)について御手洗会長は、「温家宝総理との会見では、日中間の環境協力の強化、日本経団連と国務院幹部との定期交流、温家宝総理の訪日について申し入れを行い、いずれに対しても理解をいただいた。日中関係をさらに発展させるという中国政府の方針に変わりはなく、鳩山次期総理と早期に会談したいとのメッセージを託され、帰国後お伝えした」と語った。

【社会広報本部】
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