日本経団連タイムス No.3037 (2011年3月31日)

「日本経団連フォーラム21」第21期生の修了式開催

−1年間の講座を振り返りメンバーが感想や抱負


あいさつする米倉チーフアドバイザー

「日本経団連フォーラム21」の第21期生30名の修了式が8日、東京・大手町の経団連会館で行われた。同フォーラムは、企業の役員や部長クラスのメンバーが、次代を担う経営リーダーとして研鑽を深めることを目的として、1990年にスタートしたもの。

修了式の冒頭、同フォーラムのチーフアドバイザーを務める米倉弘昌日本経団連会長があいさつに立ち、「日本ではさまざまな課題が山積している。しかし、私たち一人ひとりが、日本の持つ強みを認識して、知恵を絞り、自信を持って革新的技術の開発や事業の創出に挑戦していくことで、わが国の経済は持続的な成長を実現することができる」との考え方を示した。また、「皆さんには、強い気概と自信、使命感を持って、フォーラムを通じて得られた知見や人的ネットワークを活かしながら、一層活躍してほしい」とメンバーを激励。その後、米倉チーフアドバイザーからメンバー一人ひとりに修了証書が手渡された。

続いて、今期でアドバイザーを退任する茂木賢三郎氏(キッコーマン相談役)と新任の高橋忠生氏(日産自動車特別顧問)、山内昌之アドバイザー(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授)があいさつ。また、各メンバーが1年間の講座を振り返って、「新聞で流し読みするだけだった問題について、講師に歴史から説き起こしてもらい、新しい視点を得ることができた」「日本の将来や自分自身の立ち位置についてあらためて考えさせられた。今後の仕事に生かしていきたい」「これからも、メンバーと交流を続けて新たな刺激を受け、複眼的な視野を身に付けていきたい」などと感想や抱負を語った。最後に寺島実郎アドバイザー(三井物産戦略研究所会長)があいさつし、修了式は終了した。

同フォーラムの2011年度第22期は、5月18日に開講する。

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