経団連タイムス No.3053 (2011年9月1日)

トンルン・ラオス副首相兼外相と懇談

−日本企業の対ラオス投資拡大へ強い期待感を表明


発言するトンルン副首相兼外相

経団連の川村隆副会長・アジア・大洋州地域委員長は8月2日、東京・大手町の経団連会館で、わが国政府・経済界首脳との意見交換を目的として来日したトンルン・ラオス副首相兼外相と懇談した。席上、トンルン副首相は、東日本大震災に対するお見舞いを述べた後、両国経済協力について概要次のとおり発言した。

両国経済協力で発言

ラオスは日本との経済関係を重視しており、特に、日本企業の対ラオス投資の拡大を期待している。日本からの投資は他国からの投資を誘発する効果があるため、ラオス政府は日本の投資家に便宜を図る用意がある。

今年の党大会で策定した第7次経済社会開発5カ年計画では、2015年まで毎年8%成長の達成を予定している。また、投資では、(1)発電所建設(2)鉱山開発(3)森林開発(4)農業(5)観光――を重点分野にしている。

水力発電については、メコン川の17の支流に各2〜3カ所ずつ、計30〜40カ所のダムを建設したい。火力発電所も含め、日本と一緒に発電所建設を進めたい。

また、ラオスは金、銅、ボーキサイト等の天然資源を有しており、日本企業との協力で鉱山開発を進めたい。天然資源は有限なので、投資する場合は早い決断が必要だ。目下、資源開発関連のインフラ整備を日本のODAで進めており、日本企業にその恩恵を受けてほしい。

【国際協力本部】
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