[経団連] [意見書] [ 目次 ]

ペーパーワーク負担の実態と改善方策に関する調査報告

【 概 要 】

2000年4月18日
(社)経済団体連合会

  1. 今回調査の趣旨
  2. 前回意見書(1999.3 『わが国官庁統計の課題と今後の進むべき方向』)の趣旨実現を図る観点から、報告者負担の実態や海外の取り組み事例について官民の共通認識を形成するため、(1)総体としての報告者負担の把握、(2)統計調査別の報告者負担の把握、(3)重複している調査項目の洗い出し、(4)先進諸外国が進めている報告者負担軽減策についての情報収集を目的に、会員企業に対するアンケート調査・ヒアリング調査並びに海外調査を実施した。

  3. アンケート調査・ヒアリング調査結果
    1. 調査概要
      1. 調査対象 … 経団連法人会員企業 1,007社
      2. 回答企業 … 269社(回収率 26.7%)

    2. 調査結果概要
      1. 総体としての報告者負担…総労働時間に占める比率
        ペーパーワーク
        統計調査
        1.6%程度1.4%程度

        • ペーパーワークとは、統計調査に加え、中央省庁・地方公共団体に対する各種の報告を含めたもの。
        • 必ずしも全社ベースの総労働時間に対する比率ではなく、過大推計となっている可能性もある。上記比率は、限られたデータに基づく暫定的な推計値である。
        • 通商産業省『平成9年度わが国企業の経営分析』における人件費の1.6%は、1社当たり3億4,450万円の計算となる。


      2. 統計調査別の報告者負担の実態…負担感の強い統計調査名と所要時間
        記入に時間がかかる統計調査

        • 10社以上から指摘があったものについて、平均的な値から極端に異なる数値を除外した上で平均した。


      3. 実質的に重複している調査項目
        (例)景気関連統計調査における景況判断関連項目
        調査名法人企業動向調査大蔵省景気予測調査産業経済動向調査短期経済観測調査
        実施機関経済企画庁大蔵省通商産業省日本銀行
        調査実施時期3、6、9、12月2、5、8、11月2、5、8、11月3、6、9、12月
        質問項目国内景気
        業界の景気
        景況
        景況変化の要因
        業況業況
        質問形態変化変化変化、水準水準
        把握時当四半期
        来四半期
        再来四半期
        当四半期
        来四半期
        再来四半期
        当四半期
        来四半期
        最近
        先行き
        (3ヶ月後)

        • その他、景気関連統計調査における設備投資関連項目や、賃金関連統計調査において重複感が強いとの指摘があった。


      4. 統計調査の改善要望
        目的・活用方策の明確化、いわゆる「ヤミ調査」の廃止、電子化 等

  4. 海外調査結果
  5. カナダ・米国における報告者負担軽減策の具体例

以 上

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