[経団連] [意見書]

電子政府実現に向けたIT投資と行政の業務改革の同時実施について

IT戦略会議・IT戦略本部合同会合(第3回)への提出資料
2000年9月20日
(社)経済団体連合会
岸   曉

  1. 電子政府実現に向けては、(1) 目標・全体スケジュールの明確化(数値目標、年度毎のマイルストーンの設定等)、(2) IT投資と行政の業務改革(許認可等の申請手続きの簡素化・合理化を含む)の同時実施、(3) 各省庁、国・地方の壁を超えた一体的取り組みの実施が極めて重要である(経団連「『一つ』の電子政府実現に向けた提言」参照)。

  2. とりわけ、(2)のIT投資と同時実施すべき業務改革の内容について、以下の重要プロジェクトを例に、示させていただきたい。

  3. 今後、電子政府化の取り組みを本格化するには、官官ならびに官民の間で書面の提出・交付などを義務づけている法令を早急に見直す必要がある。行政手続法改正など、省庁横断的な措置を次期通常国会で講ずるべきである。その上で、2002年度までには大半の行政手続のオンライン化を実現し、2003年度に全手続きの完全オンライン化を達成していただきたい。


【電子政府化重要プロジェクト】

具体例 (PDFファイル)

重要プロジェクト主な効用
道路占用および使用許可手続きの
ワンストップ化
事業活動の効率化
関連行政業務の効率化
輸入関連手続きのワンストップ化 輸入手続きの効率化・迅速化・簡素化
(輸入品価格低下が期待)
輸入関連行政業務の効率化
歳出・歳入手続きの電子化 個人の利便性の向上(年間300億円以上の節約)
民間金融機関の事務効率化(年間300億円以上の効率化)
国の歳入・歳出事務の効率化(年間400億円以上の効率化)
住所変更手続きのワンストップ化 個人の利便性の向上(年間128.5億円の節約)
地方公共団体の事務効率化(年間105.9億円の効率化)
危機管理情報ネットワークの実現 迅速な情報伝達による適切な初動対応の実現
現場・国レベル毎の情報共有による相互連携の強化
現場の報告作業負担の軽減

以  上

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