アピール2009

― 日本復活のシナリオ 少子化・高齢化・人口減少社会への対応 ―

2009年7月24日
(社)日本経済団体連合会
夏季フォーラム2009

我々は、グローバル化の進展と少子化・高齢化・人口減少という大きな社会構造変化のただ中にある。わが国経済は目下、世界同時不況の中で厳しい局面にあるが、このような時期だからこそ目線を高く保ち、中長期的な成長を遂げていくための経済社会全般にわたる大きなイノベーションを進めることが必要である。

国内にあっては、新たな需要を開拓し、生産性の向上を図るなど、経済基盤の強化・活性化に努めなければならない。また、わが国が国際的に強みを有する産業分野については、成長著しいアジア等との連携強化が求められる。さらに、国全体の活力を支えるため、行財政基盤を磐石なものとする必要がある。

来る総選挙は、この国の将来を左右する重要な政策選択の機会である。政治がリーダーシップを発揮し、以下に掲げる諸課題に不退転の決意で取り組むことを強く求める。経済界としても、活力ある経済と安心社会の実現に全力を挙げる所存である。

1.人的資源立国の実現

2.新時代に対応した戦略的な需要の開拓

(1)新たな需要の創出

(2)アジア地域における経済統合の推進と域内の有効需要の創造

(3)産業技術力の強化を通じた新たな成長分野の創出

3.磐石な行財政基盤の確立

(1)行政の抜本改革

(2)税・財政・社会保障の三位一体改革の推進

以上

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