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第1回経団連環境自主行動計画フォローアップ結果

個別業界のフォローアップ

電気事業連合会



目標:
2010年度における電気事業のCO2排出原単位を1990年度実績から20%程度低減(80g-C/kWh程度)するよう努めていく。

CO2排出原単位指数

参考データ
CO2排出量

CO2排出原単位の実績値は1990年度で102g-C/kWh、1997年度で89g-C/kWhである。2005年度は98g-C/kWhの見通しであり、2010年度の目標値は1990年度実績から20%程度低減した値(80g-C/kWh程度)である。1990年度と比較して1997年度のCO2排出原単位が減少しているのは、主に原子力発電所の新規運転開始および高稼働によるものである。一方、1997年度と比較して2005年度のCO2排出原単位が増加しているのは、主に原子力の発電電力量構成比に占める割合が減少することによるものである。

目標達成のための取り組みとして、次のものが挙げられている。

また、電気の使用面でのさらなる対策、柔軟性措置への取り組み、CO2回収・処分・固定有効利用技術の開発も行うとしている。

CO2以外の温室効果ガスについては、次に示すような回収・再利用等の対策を実施することにより、排出を極力抑制するよう努めるとしている(対象となっている5つのガスの電気事業からの合計排出量は、電気事業からのCO2排出量の1/200程度)。

また、CO2排出量の実績値は1990年度で7,500万t-C、1997年度で8,000万t-Cであり、見通しは2005年度で10,500万t-C、2010年度で9,200万t-C程度である。1990年度を基準とすると、2010年度には発電電力量が1.5倍程度に増加すると想定されるのに対し、CO2排出量は1.2倍程度に抑えられる見通しである。


注.
本業界の主たる製品は電気である。今回のフォローアップに参加した業界企業の割合は100%(12社)であり、業界で消費されるエネルギーのカバー率は100%である。2010年度の発電電力量見通しは電事連想定値であり、CO2排出量の見通しは発電電力量の見通しとCO2排出原単位の目標値から算出したものである。

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