次期科学技術基本計画の策定にあたり、改めて、科学技術の今日的課題とその影響力、また技術開発基盤強化の重要性を広く国民に訴えるべき。同時に、選択と集中、競争と連携、知識の創造と活用の調和、成功に対する賞賛と敗者復活の容認という考え方も盛り込むべき。 |
最近における科学技術政策への取り組みと評価
わが国は科学技術創造立国を目指し、科学技術基本計画にある総額17兆円という目標を達成すべく、1996年度以降、科学技術関係予算は着実に拡充。その結果、競争的な研究開発資金が大幅に拡充される等、研究開発の現場が活性化。
しかしながら、縦割り行政の弊害をはじめ、大学等の施設・設備の老朽化・狭隘化、情報通信基盤・知的基盤の整備が不十分、民間企業の研究開発活動への支援が不十分等の問題点が依然として多数存在。他方、本年における取り組みは評価。 |
次期科学技術基本計画における明確な目標の設定
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総合科学技術会議の位置づけ
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総合科学技術会議に期待される主な役割
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総合科学技術会議の効率的な運営に資する事務局の強化
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総合科学技術会議の下部組織のあり方
経済社会のニーズや科学技術の発展に対応した弾力的組織。国民各層の声が幅広く反映される委員会・部会等メンバー構成等 |
21世紀の科学技術、産業技術を支える教育改革の推進
従来の教育・研究に加え、近年、産業活動を支える技術革新の起点となる研究開発を行う主体として、その期待は大きい。同時に、大学改革の新しい方向が初等・中等教育にも同時並行的に反映されることを期待。
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研究環境、知的基盤等研究開発基盤の強化
大学、国立試験研究機関等における世界水準の科学技術を目指した研究環境の整備
大学・国立試験研究機関等の研究開発環境、計量標準・生物資源等知的基盤の計画的かつ加速的整備、各大学間、各国立試験研究機関間のネットワーク化の促進等。国立試験研究機関等については、今般の独立行政法人化に際し、各省の所掌範囲内で、国の諸施策に沿って組織を大括りに統合等 |
大学等の研究成果の社会への還元という観点から、大学等の研究における産業界のニーズの反映と技術移転体制の整備
産業界の希望するテーマについて大学・企業を同時に支援する研究助成制度の創設、兼業規制の早期緩和、技術移転機関の資金面・人材面の充実とネットワーク整備等。一方、大学側においては、人事・会計制度の一層の弾力化・見直し等 |
産業技術力強化のための環境整備
産業技術力の強化は、あくまで民間企業が自己努力。次期基本計画では、競争力ある産業技術の育成に寄与する科学技術を如何にして世界水準に高めるかということを柱の一つとすべき。
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大学ならびに大企業における起業家精神の醸成と実践
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国際標準確立に向けた産学官の取り組み
国際標準の帰趨が、国際的な市場における競争力を大きく左右。欧米各国は官民挙げて自国の優位性の確立に向けて政策を展開。
研究開発のみの戦略プロジェクトではなく、標準化を念頭において研究開発を進めるべき。同時に、企業や大学等において、標準を担う人材の育成・確保、東南アジア諸国等との戦略的かつ多様なアライアンスの構築等が重要 |
知的財産政策の積極的展開
知的財産権は研究開発の成果にとどまらず、ビジネス手法にかかわる特許など、その取得の有無が経済活動に与える影響は大。
研究成果の民間帰属と市場化の促進、知的財産制度の国際調和の実現、国内外における知的財産権の保護強化、知的財産権に関連する訴訟制度の改革、デジタル化・ネットワーク化等の技術進歩に対応した既存法体系の整備・見直し等 |