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経団連1%クラブニュース増刊号(その5)

有珠山災害救援速報

発行:(社)経済団体連合会 社会本部内 1%クラブ事務局
2000年7月18日

噴火開始から 101日目の7月10日、火山噴火予知連絡会は、有珠山の「マグマ活動は終息に向かっている」との統一見解を発表しました。火口周辺の住民約1500人が引き続き避難生活を送っていますが、有珠山は防災から復旧・復興という新たな段階に入りました。噴火は沈静化しても、火山防災を意識したまちづくり、地域経済の柱である観光産業を含めた経済面での復興など、中長期的な課題が山積しています。
こうした現地の動きを受けて、現地災害ボランティアセンターや全国ネットワークの支援活動も変化してきました。有珠の復旧・復興を目指した新たな支援策について、ご紹介いたします。

  1. 現地災害ボランティアセンターの動き
    1. 虻田町洞爺湖クリーン大作戦
    2. 洞爺湖温泉の一日も早い復興を目指して、温泉地区の除灰作業を7月15日から9日間実施。作業に参加するボランティアを道内近郊を中心に募集中。(参加を希望される場合には、持ち物、集合場所等の詳細をご確認ください。)

      活動内容:温泉地区の除灰作業、土嚢袋づめ
      期  間:7月15日(土)〜23日(日)
      作業時間:午前9時30分〜午後3時45分
      問合せ先:
      虻田災害ボランティアセンター内クリーンボランティア本部
      住所: 北海道虻田郡虻田町字栄町63番地 健康福祉センター内
      電話: 0142−76−1992 (対応時間: 午前9時〜午後9時)
      ホムページ:  http://www.dosyakyo.or.jp/taisaku/sakusenn/daisakusenn.htm

  2. 全国ネットワークの動き
  3. 「有珠山噴火災害ボランティア支援全国ネットワーク」では、7月15日、これまでの活動を総括するとともに、今後の後方支援のあり方について話し合った。

    1. これまでの主な活動
    2. 全国ネットワークでは、全国の関係団体の支援を受けつつ、以下のような取り組みを行なってきた。

    3. 今後の予定
      1. 全国巡回パネル展「有珠山噴火から100日。ボランティアはその時…」の開催
        “有珠を忘れない!”を合い言葉に、北海道新聞社の全面的な協力を得て、写真パネルを制作し、全国各地で巡回展を開催し、後方支援を呼びかける。あわせて、今回の災害を有珠という一地域の問題として終わらせるのでなく、現地での経験を共有し、自然災害におけるボランティア活動について、考え合う場、検証する場としていく。
        巡回パネル展は、東京を皮切りに、北海道内はじめ、全国各地で随時開催される。東京でのキックオフ・シンポジウムは、8月25日(金)午後、1%クラブが後援して開催する予定(詳細が決まり次第、別途ご案内いたします)。

      2. 「アルアルパック」の追加配布とパック用物資の収集
        7月末から8月第1週までに救援物資「アルアルパック」を360戸に追加配布。「アルアルパック」は、リックサックに懐中電灯、タオル、軍手、ゴム手袋、セッケン、ビニール袋等を詰めて、一軒一軒訪問し、全国の人たちが応援していることを伝えながら配布している。レスキューストックヤードでは、水害が起こりやすい夏後半に向けて、物資が不足しているため、改めて全国に協力を呼びかけている(詳細は、1%クラブニュース有珠山増刊号その3をご参照下さい)。

  4. 北海道からのメッセージ「ガンバル、フンバル、北海道」
  5. 現在、北海道全体として、全国に対して「ガンバル、フンバル、北海道」キャンペーンを実施中です。このキャンペーンは、元気な北海道、ガンバル北海道を PR するとともに、みなさまに 北海道の物産と観光情報を広く提供し、大自然が育む北海道の魅力を楽しんでいただこうというものです。
    有珠山の噴火に伴って、有珠山周辺地域のみならず、北海道経済全体への影響が懸念されています。この「ガンバル、フンバル、北海道」というテーマは、有珠山周辺地域の皆さんはもとより、北海道全体がガンバって、フンバって、この苦境を打開していくのだ !! という、強い決意を表現したもので、シンボルマークは、“緑の大地の北海道が力コブを作って ガンバっている姿”を表しています。

    *ホームページ( http://www.pref.hokkaido.jp/keizai/kz-tsngy/ganbaru/index.htm)より抜粋。



【本件ご連絡先】
(社)経済団体連合会 1%クラブ事務局(社会本部内)  担当:長沢、星野
 TEL: 03-3279-1411  FAX: 03-5255-6255
以 上

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