[ 日本経団連 ] [ コメント／スピーチ ]
本年の重要政策課題
１. 超高齢社会・少子化社会の到来に備える
- 中長期的に潜在的国民負担率を５０％程度に抑制することを目指した、国・地方を通じた歳出・歳入の一体的改革
- 公務員制度改革や総人件費の削減を含めた行政改革の断行
- 消費税を含む税体系の抜本的改革
- 経済と整合的で持続可能な社会保障制度の確立に向けた、年金・医療・介護・雇用保険の一体的改革
- 重点的・効果的な少子化対策の実施
２. 企業の活力、創意工夫を引き出す
- 個人や企業の多様な挑戦を促す規制改革・民間開放の推進、市場化テストの本格導入に向けた基盤整備
- 郵政民営化に向けた着実な準備と政策金融改革の具体化
- 産学官の適切な役割分担と連携によるイノベーションの創出への取り組み強化
- バイオ、ナノテクノロジー、ものづくり、宇宙・海洋等の様々な新技術を活用した競争力の強化、防衛を含む安全・安心の確保など国民への成果の還元
- 国際競争力の向上に資する法人実効税率の引き下げ、減価償却制度の見直し
- 企業の過度な負担の回避と自主的な内部統制の確立を基本とした会社法制、開示・会計制度の整備
- 独禁法の抜本的改革
- 戦略的な知的財産政策の着実な推進
- 社会的な諸課題の解決に資するＩＣＴ利活用の国家戦略策定
- 世界最先端のコンテンツ産業創造に向けた官民の取り組み強化
- 国民生活や経済活動の安定・繁栄の基盤となる、エネルギー・環境政策の一体的な推進
３. 心豊かで個性ある人材を育成し、個人の多様な力を活かす
- ２１世紀にふさわしい教育理念の確立、「多様性」「競争」「評価」を基本とした教育改革の断行
- 円滑な労働移動と雇用機会の創出に向けた労働基準・労働市場に係る規制改革、およびホワイトカラーの自律した働き方を可能とする労働時間規制の適用除外の実現
- 女性や高齢者を含め、個人の多様な価値観を反映した雇用・就業形態の整備
４. 豊かな地域・都市づくりに取り組む
- 地方行財政改革の徹底（国庫補助負担金、税源配分、地方交付税制度の一体的見直し）
- 「住宅・街づくり基本法」の制定による、美しい街づくりや良質で安全な住宅の提供、快適な住環境の整備
- 国民が安心して暮らし、子育てができる社会づくり
- 魅力的な地域づくりや景観美化等の取り組みを通じた国際観光振興
- 成田・羽田両空港の再拡張および利用者の立場に立った国際線・国内線の乗り継ぎ円滑化、スーパー中枢港湾をはじめとした国際物流基盤の整備、空港・港湾へのアクセス利便性の向上
- 首都圏三環状道路など主要都市道路の早期整備
５. 外交・安全保障政策、戦略的な通商政策を推進する
- わが国の繁栄と世界の平和に向けた戦略的な外交・安全保障政策の推進
- 憲法をはじめとする国の基本的な枠組みの再構築
- ＷＴＯに基づく多角的自由貿易体制の維持・強化、並びにわが国にとって重要な国・地域との経済連携協定締結
- 国際競争力があり、食の多様性も踏まえた農業の確立、それに向けた農政改革
- 専門的・技術的分野の見直し・拡大を通じ、わが国に必要な外国人の受入れの促進、円滑化
- わが国にとって重要な国・地域の安定・発展と経済関係の強化を促す手段として、政府開発援助の積極的活用
- 対日直接投資促進のための投資環境の整備
以上
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