北海道洞爺湖サミットに関する御手洗会長コメント

2008年7月9日
(社)日本経済団体連合会

今回のサミットでは、資源・食料価格の高騰や世界的なインフレ懸念への対応、国際金融市場の安定化など、世界経済が直面するグローバルで複合的な課題に対し、G8各国が協力して取り組んでいくとの姿勢が明確に示された。今後、各国の具体的な協調行動を通じ、世界経済の安定成長が実現することを期待する。

気候変動問題については、長期目標を採択する必要性について合意するとともに、すべての主要経済国による参加、セクター別アプローチの有用性等、ポスト京都議定書の国際枠組み構築に必要な要素についてG8各国で意見が一致した。また、中国、インド等の新興国を含む世界の主要経済国の首脳が、世界全体の排出量を大幅に削減していく決意を示した。これらの成果は、G8産業界の見解「G8ビジネス・サミット共同声明」(2008年4月17日)と軌を一にしており、歓迎する。議長たる福田総理のリーダーシップに敬意を表したい。

気候変動問題に対応していくためには、革新的技術開発や国際協力の推進が不可欠である。産業界としても果たすべき役割は大きく、引き続き低炭素社会の実現に向けて主体的に取り組んでいく。

以上

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