建設費用を大幅に削減したことが、中部国際空港にとって有利に働いていると思う。第2滑走路については、様々な観点から必要性を検討すべきである。
これまで日本でも欧米でも、モノづくりが経済を成長させ、金融はモノづくりの潤滑油的な機能しか果たさないとされてきたが、昨今の資金の動きを見ると、金融取引も一つのビジネスモデルとして確立してきたと理解できる。ただ、マネーゲームが世の中に蔓延しすぎて製造業を壊すようなことになってはいけない。
日本経団連では、企業行動憲章の遵守を繰り返し訴えているが、最近の官製談合事件など、企業の不祥事が絶えないことは痛恨の極みだ。
中部・東海地域に限らず、これからの日本が世界の中で生き抜いていくためには、先端科学技術の育成に努め、科学技術創造立国を目指すことが重要だ。
同じ業種内などで横並び的に賃上げ要求を行う傾向がいまだにあることは残念だ。賃金は、各社がそれぞれの状況に応じて決めるべきである。