経団連くりっぷ No.41 (1996年10月 9日)

豊田会長の一言


9月17日(火)
日中経協訪中代表団で郭東坡国際貿易促進委員会会長を表敬して

「中国経済は、いま大きく発展しており、その発展ぶりに世界中が注目している。8月の『隣人会議』でも議論したように、成長と繁栄を持続させるためには、世界との相互依存関係を強化することが必要である。特に、日中両国は、歴史的にも地理的にも深い関係にあり、中国の経済発展に日本経済界としても協力していきたい。」

9月19日(木)
日中経協訪中代表団で朱鎔基副総理を表敬して

「インフレ抑制や農業基盤の整備、国有企業の改革、内陸中西部地域の振興など問題点をしっかり把握され、安定かつ堅実に経済運営を進めて、素晴らしい成果をあげていることは大変喜ばしい。社会主義市場経済体制の確立を目指し、引き続き改革・開放政策を堅持しつつ、一層の経済発展と国際化が実現できることを期待している。特に、早期にWTOに加盟されることを期待している。」

9月19日(木)
日中経協訪中代表団の記者会見において

「日中関係は、両国が世界に占める経済力および貿易量からみて、極めて重要な位置を占めている。これについては中国側も同様な認識を示している。日中間にはさまざまな問題があるが、このような両国関係がさらに発展するよう冷静に対応していくべきである。」

9月27日(金)
衆議院解散についての記者会見において

「かねてよりできるだけ早い時期に新しい選挙制度のもとで国民の信を問うべきであると申し上げてきたので、総理の決断を歓迎している。国民一人ひとりが投票の重要性を認識し、各党、各候補者の考え方を勉強して、自分の判断で投票していただき、投票率があがることを期待している。」
「(求める政策は)経団連では、今年1月長期ビジョン「魅力ある日本」を発表し、これからの高齢化社会を迎えるにあたって必要とされる構造改革を指摘した。具体的には、規制の撤廃・緩和、税・財政改革などである。」

9月30日(月)
行政推進5人委員会における挨拶

「今回の総選挙は、『行革選挙』と呼ばれるように、各党が競って、行政改革を公約の目玉としている。選挙の行方は分からないが、どの政党が政権につこうとも公約を確実に果たすよう迫っていく必要がある。経済界としても、行政改革委員会の活動を総論のみならず各論においても全面的に支援していくというのが基本方針であり、行政改革委員会と経済界との連携、協力関係を深めていきたい。」


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