経団連くりっぷ No.43 (1996年11月14日)

豊田会長の一言


10月28日(月)
経団連創立50周年記念シンポジウム

「日本は大きな転換期にある。これまでの経済社会システムが行き詰まり、閉塞感が漂っている。急速に進展するグローバル化、情報化といった世界的潮流に対応し、高齢化・少子化問題を解決していくための経済社会の長期ビジョンを示す必要がある。このために本年1月長期ビジョン『魅力ある日本−創造ヘの責任』を発表し、2020年を念頭において活力あるグローバル国家を建設するための提案を行なった。」

10月31日(木)
中部新国際空港の早期着工を目指す全国大会

「中部新国際空港の建設は、全国的な国土経営の観点からナショナルプロジェクトとして進められるべきものである。経団連としても、第7次空港整備計画の計画期間中に着工されるよう求めていく。」

11月1日(金)
韓国全国経済人連合会との懇談会

「OECDの加盟に向けて全経連がイニシアチブをとられ、輸入制限措置を段階的に撤廃されるよう政府に働きかけるなど、韓国経済の基礎固めのために尽力されたことは評価される。これにより、韓国の投資環境が整備され、韓国市場の魅力が一層高まることが期待される。日韓関係には、政治、外交上の難しい問題もある。しかし、日韓経済界の緊密な対話が続けられているかぎり、日韓関係の将来は明るい。」

11月1日(金)
定例記者会見

「新内閣に対しては、できるだけリーダーシップを発揮し、公約を速やかに実行することをお願いしたい。諸外国の例をみても、指導者のリーダーシップのもとで、財政改革や規制緩和を推進し、国民も痛みを乗り越えてやっていこうとしている。わが国も、規制緩和を実施し、新産業の育成や経済の活性化を進めてほしい。信念をもって改革を断行することが必要である。」

11月2日(土)
コール首相との懇談会

「コール首相は、戦後、最長の首相在任記録を日々更新されているが、これは首相の政策とリーダーシップに対するドイツ国民の幅広い支持の証左であり、今後とも、貴国そして欧州のリーダーとしてより一層の指導力を発揮されることを期待する。現在、日独間には、コール首相と宮沢元総理との合意で開始された『ハイテクおよび環境技術に関する協力評議会』、ヘンケルBDI会長のリードされている『ジャパン・イニシアチブ』などの協力プロジェクトが進行しており、こうした活動を通じて両国関係が強化されることを望む。」


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