経団連くりっぷ No.86 (1998年9月24日)

なびげーたー

情報発信メディアとして定着した経団連ホームページ

社会本部長 田中 清


経団連ホームページへのアクセス数は増加傾向が続いており、海外の利用も多い。今後デジタルメディアとしての特性をより生かして運営していきたい。

インターネットは今後の情報化社会を支える通信インフラとして、必要不可欠なものとなった。その利用者は、全世界で1億人を超え、わが国でも1,000万人を上回ったといわれる。とくにホームページは情報の受発信のメディアとして着実に定着し、ある調査によれば全世界でおよそ2,000万存在し、1日に約150万ページ増加しているという。

経団連では1995年1月にホームページを開設し、経団連の活動を内外に広く伝えることを目指して、日本語と英語による情報発信を継続している。提供情報の内容は、経団連の提言会長の講演記録、会長コメント経団連の組織・活動概要紹介経団連くりっぷの全記事などである。

現在の利用状況は、開設以来の総アクセス数が500万件に達し、月間アクセス数は約30万件であり、増加傾向が続いている。平日にはおよそ1千数百名の利用者があると推定される。
海外からのアクセスが全体の38%を占め、これまでに、144カ国から利用があった。アメリカが一番多く、次いで、韓国、オーストラリア、ドイツ、イギリス、カナダ、シンガポール、フランス、マレーシア、スウェーデンといった順番である。
国内の利用機関をみると、企業が29%、大学関係が11%,官庁関係が4%を占める。これ以外に、各種団体あるいは個人からのアクセスが多数ある。
各ページへのアクセス状況をみると、提供情報全体が偏ることなく利用されており、環境関係の意見書経団連ビジョン2020企業行動憲章などへのアクセスが多いのが目立つ。

今後の経団連ホームページの展開は、以下の方向で考えたい。

  1. 情報の更新が容易でスピーディに全世界に発信できる機能をさらに生かして、多彩な情報提供を行なう。
  2. 電子メールなどを併用して、利用者との有益な双方向性のコミュニケーションを実現する方法を検討し、広範な人々の意見の収集に役立てる。
  3. 従来の紙媒体による情報提供との役割分担を明確にし、紙とデジタルそれぞれの特性を生かすようにする。
提供情報の充実と利用機能向上のために、適宜更新や見直しを実施しており、この9月1日にはトップページのデザイン変更を含め、会員企業の環境問題を扱ったホームページへのリンクの設定などを内容とするリニューアルを実施した。

今後も、さらにコンテンツの充実を図るとともに、オープンなホームページの運用を目指したい。


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