経団連くりっぷ No.99 (1999年4月8日)

製造業は日本の経済成長に大いに貢献


製造業は、戦後の日本経済において発展の牽引力となってきた。その証左として、製造業の出荷額が減るとGDP成長率は下がり、出荷額が増えるとGDP成長率は上がる傾向にある(図1参照)。また、製造業の労働生産性は非製造業を大きく上回り(図2参照)、今後ともわが国経済をリードしていく産業は製造業だといえる。

そこで、産業問題委員会(委員長:瀬谷博通 旭硝子会長)では、製造業の競争力を向上させることが日本全体の産業競争力を向上させる、という観点から検討を続けている。昨年12月には国際競争上のイコールフッティングを求めるという観点から第1回提言をとりまとめたが、今後も引き続きさまざまな観点から提言を行なっていくことにしている。


(図1)製造業の出荷額と名目国内生産の推移(前年比)
製造業は日本経済のリーディングインダストリーとして経済成長に大きく寄与している。
(図1)製造業の出荷額と名目国内生産の推移
(出所)通商産業省「工業統計」、経済企画庁「国民経済計算年報」


(図2)労働生産性の推移《労働生産性=付加価値額(実質)/就業者数》
製造業の労働生産は、非製造業を上回っている。
(図2)労働生産性の推移
(出所)経済企画庁「国民経済計算年報」


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