日本経団連タイムス No.2803 (2006年3月2日)

奥田会長がベトナム訪問

−日越経済関係拡大など、カイ首相ら首脳と意見を交換


現地の工業団地などを視察

日本経団連の奥田碩会長は2月27日〜3月3日の日程で、ベトナムを訪問している。今回の訪問には、柴田昌治副会長、大橋光夫アジア・大洋州地域委員会共同委員長、岡素之日本ベトナム経済委員長らが同行。27日のハノイ訪問後、1日にはホーチミンへ移動し、この間、マイン書記長、ルオン国家主席、カイ首相、フック計画投資大臣などベトナム首脳と意見交換するとともに、現地の工業団地などを視察した。

ベトナム経済は民間主導の成長を遂げ、年々、経済成長率も高まってきており、昨年の成長率は8%を超えた。このような目覚ましい経済成長とともに、日越共同イニシアティブによるベトナム政府の投資環境改善努力を受け、ベトナムに対する日本の直接投資は2003年の3億ドルから04年に8.1億ドルに増大し、その後も引き続き増加傾向にある。
日越共同イニシアティブが2年間の成果を基礎に第2フェーズをスタートさせようという時期をとらえ、ベトナムの投資環境の一層の改善と日越経済関係の拡大に対するわが国経済界の期待をベトナム首脳に直接伝えるのが今回の訪問の目的である。

これに対してベトナム首脳は、ベトナムのビジネス環境の改善を約束。日越経済関係の強化に対して強い意欲と期待が表明された(詳細は次号掲載予定)。

【国際協力本部アジア担当】
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