第58回経団連定時総会における豊田会長挨拶〔抜粋〕
1996年5月28日 |
〔略〕 |
- (創造的な企業活動の展開)
- 以上、わが国の構造改革の重要テーマとして、規制の撤廃・緩和、税財政改革、首都機能の移転を中心にお話を申し上げましたが、経済構造改革の担い手は何と申しましても企業でございます。
私は、日本企業のポテンシャリティには極めて高いものがあると信じており、われわれ企業経営者が先頭にたって自己革新と挑戦の気概を持てば、必ずや新たな成長を実現することが可能であると存じます。そのためには、多様化する消費者ニーズに対応した、新しい商品やサービスの開発・提供や技術・研究開発の促進などにより事業の競争力確保に努める必要がございます。また、産業の空洞化を回避し、新たな雇用を生み出すためには、新産業・新事業の創出・育成の環境整備が急務であります。企業としての努力は勿論、規制緩和を通じた事業機会の創造、ストック・オプションの導入、資金調達環境の整備などの政策的課題についても、積極的に働きかけていく所存であります。
私としましては、この機会に、会員各社で少なくとも一社以上のベンチャー企業を立ち上げ、雇用の増大、経済の活性化を図って頂くようお願いしたいと存じます。
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〔以下略〕 |
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