１％（ワンパーセント）クラブニュース増刊号
災害被災地支援情報東日本大震災の被災地支援 No.8発行：１％（ワンパーセント）クラブ事務局
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東日本大震災の発生から１年３ヵ月が経過し、被災者・被災地への支援は、応急仮設住宅等での生活支援やコミュニティづくり、雇用創出、就業支援、地域経済の復興などの中長期的な課題への取り組みが本格化しています。また、７万人を超える人々が岩手、宮城、福島の３県を出て47都道府県の1,200以上の市町村で避難生活を送っています。
こうした被災者の方々の復興の歩みや日々の生活を支援するために、多くの組織が活動し、さらに連携して課題解決にあたっています。
今回は、これまで１％クラブニュース増刊号でご紹介してきた組織やしくみを中心にご報告し、今後の予定をご紹介いたします。企業が継続的に被災者・被災地支援に取り組む上で参考になれば幸いです。なお、ジャパン・プラットフォームや中央共同募金会では引き続き寄付を受け付けておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
ＪＣＮは、東日本大震災における被災者支援活動に携わるＮＰＯやＮＧＯをはじめとする多様な民間団体による全国的なネットワーク組織（2012年６月５日現在：751団体が参加）。支援団体間の情報共有や連携の促進、共通する課題の解決などを通じて、各団体が活動を効率的・効果的・長期的に継続できるよう後方支援をしている。被災３県に連絡調整員を置いて連携復興センター等の地元中間支援組織と連携しながら、現場で活動するＮＰＯを訪ね、情報収集や具体的なニーズに対応している。あわせて、全国に避難された方の支援活動の基盤強化にも取り組んでいる。
これまで岩手、宮城、福島の３県で各３回の現地会議を開催。第３回には、企業のＣＳＲ／社会貢献担当者が多数参加し、継続的な復興支援のためのニーズ把握や顔の見える関係づくりに役立てた。
今後の予定は以下のとおり。詳細は、順次、ＪＣＮのホームページで公表。
※今後、山形、中国、関東、九州・沖縄、四国、北海道・東北、北陸で開催予定
【ＪＣＮホームページ】 http://www.jpn-civil.net/
支援Ｐは、災害発生時のボランティア活動が円滑に推進されるよう支援する組織。社会福祉協議会や共同募金会、ＮＰＯ等で構成され、１％クラブも参加。
東日本大震災では、被災３県の災害ボランティアセンターに専門性と経験値のある運営支援者を延べ5,000人派遣して、センターの運営・体制づくり、行政やＮＰＯ等との連携調整、復興・生活支援に向けた運営の方向性検討など、多岐にわたる支援を行なってきた。
企業との連携に関しては、１％クラブからの呼びかけに応じて、多くの企業や団体から運営資機材や救援物資「うるうるパック」などの提供を受けて、センターの活動を支えてきた。また、企業人ボランティア・プログラムを実施し、延べ2,000人以上の企業人が現地で活動した。これら支援Ｐの活動は、45社・団体からの総額7億4,418万円の寄付によって賄われている。
現在は、各県ごとに巡回チームを構成して状況を把握しつつ、生活支援・復興支援に取り組む地元人材の育成や相談援助、地域や団体の実情にあわせたプログラム開発などを行なっている。あわせて、支援活動を検証しながら、運営支援者の研修を行ない、今後の災害に備える活動も行っていく。
【支援Ｐホームページ】 http://www.shien-p-saigai.org/
ジャパン・プラットフォームでは、海外の災害支援の経験を活かし、被災地と支援組織との間で、情報やニーズのマッチングを行うなど連携・調整機能を担った。また、参加ＮＧＯに対し必要な活動資金の助成を行うとともに、支援活動に取り組む非営利組織をサポートする「共に生きる」ファンドを設立して、助成を行った。
これら活動に必要な資金については、１％クラブニュース増刊号等を通じて寄付を募った結果、2012年5月までに約69億円が寄せられた。あわせて、多くの企業・団体より物資・サービスの提供がなされた。
今後も引き続き「地域の自立」「世代の共生」「伝統文化に根差した心の復興」を支えることを目標に、中間支援団体としての強みを活かして被災者支援を行う。
【ＪＰＦホームページ】 http://www.japanplatform.org/
ボラサポは、被災者のために活動するボランティアグループやＮＰＯへの支援金で中央共同募金会が募集・助成する指定寄付金。この募金は、被災地で活動するさまざまなボランティアグループやＮＰＯからの申請を受付け、配分委員会で審査して助成している。緊急救援、生活支援、復興支援と新たなコミュニティづくり、住民グループによる助け合いなどの幅広い活動を対象としており、現場のニーズ変化にあわせて募集要項を改定しながら助成している。
【ボラサポ・ホームページアドレス】 http://www.akaihane.or.jp/er/p3.html