[経団連] [記者会見の記録]
庄子環境安全委員会廃棄物部会長 記者会見の記録

「産業廃棄物削減目標の設定について
− 経団連環境自主行動計画フォローアップ結果」

の発表

1999年12月10日
(社)経済団体連合会

  1. 庄子部会長説明要旨
  2. 経団連は、1990年より各業界の廃棄物対策を毎年調査・公表してきた。さらに1997年に策定した「経団連環境自主行動計画」に廃棄物対策編を設け、業界毎の目標と対策を明らかにし、その後もフォローアップを進めてきた。
    今回は、同計画の2回目のフォローアップにあたるが、産業界として循環型社会の推進に向けての取り組みを一層強化する必要があると判断し、各業種毎の産業廃棄物最終処分量の削減目標の設定に加えて、新たに産業界全体としての削減目標を設定し、公表することとした。
    各業種の削減目標を踏まえ、産業界全体の2010年度における産業廃棄物最終処分量の目標量を1,500万トン(90年度比75%減)、2005年度の中間目標を2,100万トン(90年度比65%減)と定めた。
    なお、今回の26業種の参加によるフォローアップの結果、98年度の産業廃棄物最終処分量の実績は3,486万トン、90年度実績に対し約42%減少していることが明らかとなった。

  3. 質疑応答
  4. 記者:
    産業廃棄物の最終処分量削減について、最も大きな取り組みとなる業種は。
    庄子部会長:
    わが国全体の産業廃棄物最終処分量の約7割を占める建設業界が、2010年度において1990年度比8割減を目標としている。この数字は大きい。
    記者:
    政府の廃棄物削減目標(99年9月末策定)では、2010年度の産業廃棄物最終処分量は96年度の約50%減であるのに対し、産業界の目標は96年度(推定値)比で約70%減とのことだが、政府より踏み込んだ取り組みということか。
    庄子部会長:
    統計の取り方が異なる(経団連の数値には、合せてわが国全体の産業廃棄物排出量の4割弱を占める農業部門と上下水道業からの産業廃棄物が含まれていない。また、政府が廃棄物の種類毎に目標値を足し上げているのに対し、経団連は業種毎の目標値を踏まえて全体の目標値を策定している)。産業界が産業廃棄物の削減について、極めて大きな目標を掲げ、自主的に取り組んでいることは、ご理解いただけるのではないかと思う。
以 上

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