表紙イメージ 経済Trend ロゴ2009年10月号

未来を拓くエネルギー戦略
〜世界の低炭素社会化をリードする日本の挑戦
今月の表紙: 岡田清和 作 「秋 米山」〔妙高市総合公園〕 (妙高市教育委員会内 はり絵作家岡田清和さんを支援する会提供)
障害を持つ方々の個性豊かで、印象深い絵画を厳選してご紹介しています。

巻頭対談
地域が強くなれば、日本が強くなる
〜改革派知事が目指す道州制の姿と日本経団連のビジョン
橋下 徹(大阪府知事)
御手洗冨士夫(日本経団連会長)
中村芳夫(司会:日本経団連事務総長)
日本経団連では、道州制の導入を「究極の構造改革」と位置付け、政策提言を数次にわたり行うとともに、国民理解の促進に向けて各地でシンポジウムを開催するなど、道州制実現に向けた機運の醸成を図っている。道州制の導入で地域の経済や社会はどう変わるのか。期待される効果は何か。御手洗会長と橋下大阪府知事が議論した。

●なぜ今、道州制なのか

●目指すべき道州制の姿

●道州制導入で期待される効果

●道州制の導入に向けた課題


特集
未来を拓くエネルギー戦略
〜世界の低炭素社会化をリードする日本の挑戦

わが国のエネルギー政策の将来を展望する上で、地球温暖化問題への対応は欠かせない。エネルギーの安定供給とともに環境への配慮、経済発展のバランスがとれたエネルギー戦略の確立とその推進が強く求められている。
低炭素社会の実現と日本のエネルギー戦略
柴田昌治 (日本経団連資源・エネルギー対策委員会共同委員長/日本ガイシ会長)
岡 素之 (日本経団連資源・エネルギー対策委員会共同委員長/住友商事会長)
【 海外動向 】
持続可能なエネルギーの将来
田中伸男 (国際エネルギー機関(IEA)事務局長)
  • 省エネルギーと低炭素エネルギー
  • 投資の重要性
  • 世界大の取り組み
  • 気候変動とエネルギー・セキュリティー
各国のエネルギー政策
佐竹 誠 (海外電力調査会会長)
  • 米国―「グリーン・ニューディール政策」の推進
  • EU―「気候変動対策一括法」の成立
  • 中国―「第11次5カ年計画」に基づく取り組み
  • インド―「総合エネルギー政策」の展開
【 原子力発電 】
日本の原子力産業の挑戦
服部拓也 (日本原子力産業協会理事長)
  • わが国の原子力発電の発展の歴史
  • 温暖化対策の切り札
  • 原子力ルネッサンスの到来
  • 日本の強み、日本の貢献
  • オールジャパン体制で積極的に海外展開を
原子力をめぐる海外の動向と日本の課題
田中 知 (東京大学大学院工学系研究科教授)
  • 世界規模で拡大する原子力発電
  • わが国における課題
  • 原子力の国際展開には国の外交方針が重要
【 次世代エネルギー 】
太陽光発電の発展に向けた技術開発の展望
桑野幸徳 (太陽光発電技術研究組合理事長)
  • 太陽エネルギーは膨大
  • 飛躍的に進歩した太陽光発電
  • 電力用太陽光発電は世界的規模で拡大中
  • 太陽光発電の実力〜日本の総電力の約30%を賄うことができる
  • 世界のエネルギーを賄う日を目指して〜ジェネシス計画
蓄電池併設型風力発電への取り組み
塚脇正幸 (日本風力開発社長)
  • いま、「なぜ風力?」「なぜ蓄電池?」なのか
  • 技術、システム、運営ノウハウの世界展開に取り組む
第四のエネルギーインフラ
〜水素エネルギーへの挑戦
松村幾敏 (石油連盟石油システム推進委員会顧問/新日本石油副社長)
  • 社会システムの変革が必要な水素エネルギーインフラの導入
  • 燃料電池自動車〜水素供給の2015年事業化を目指して
  • エネルギー政策としての水素の位置づけを明確に
クリーンコールパワーの推進に向けて
渡辺 勉 (クリーンコールパワー研究所社長)
  • エネルギー利用における石炭の重要性
  • 火力発電におけるクリーンコールパワーの課題
  • 技術の確立等、課題への対応
  • わが国産業界の役割
スマートグリッドへの期待と課題
横山明彦 (東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)
  • なぜスマートグリッドが注目されているのか
  • スマートグリッドの概念
  • 欧米での異なる取り組み
  • 将来展望を踏まえた日本のシステム構築
〈ルポ〉
次世代エネルギーの可能性を探る
石井孝明 (経済・環境ジャーナリスト)
〈インタビュー〉
エネルギー革新のチャンスを活かし、新たな発展を
日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員 十市 勉 氏に聞く
【 革新的技術 】
低炭素社会における日本のエネルギー産業の針路
内山洋司 (筑波大学大学院システム情報工学研究科教授)
  • 低炭素化がもたらす日本経済への影響
  • 買い換え需要をいかに促進するか
  • 低炭素社会に向けて
低炭素社会に向けた革新的技術開発
秋元圭吾 (地球環境産業技術研究機構副主席研究員)
  • 求められている技術進歩・普及
  • 期待される革新的温暖化対策技術
  • 技術開発による経済の活性化と温暖化防止への貢献に向けて
国際熱核融合実験炉ITERへの挑戦
池田 要 (ITER機構長)
  • 未到領域の革新的技術を駆使する
  • ITER運営のチャレンジ
  • 2050年ははるか先ではない

〈提言〉
「わが国の防衛産業政策の確立に向けた提言」を発表
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/064.html
佃 和夫 (日本経団連副会長・防衛生産委員長/三菱重工業会長)
〈調査〉
新型インフルエンザ対策に関する企業アンケート結果について
〜「2009年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査」より
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/070.html
(日本経団連経済政策本部)
〈解説〉
改正育児・介護休業法について
(日本経団連労働法制本部)
がん検診のススメ
中川恵一 (東大病院放射線科准教授・緩和ケア診療部長)
東アジア経済統合に向けたERIAの役割
左三川宗司 (東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)研究調整課長)

● 経営者のひととき
地球温暖化
三輪徳泰 (兼松社長)
● エッセイ「時の調べ」
遠くて近かったバルセロナ
村治佳織 (ギタリスト)
● 翔べ!世界へ―奨学生体験記
変動するヨーロッパに生きて〜フランス革命200年のパリ
川島慶子 (名古屋工業大学大学院工学研究科准教授)

バックナンバー・定期購読のご案内


日本語のホームページへ