[ 日本経団連 ] [ 意見書 ]

ナノテクが創る新産業
− n-Plan2002 −

2002年11月19日
(社)日本経済団体連合会

【 概 要 】

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【 本 文 】

はじめに

1.ナノテクノロジーの推進にあたっての基本的視点

(1) IT、バイオ、エネルギー・環境、材料をナノテクノロジーでブレークスルーし、豊かで環境にやさしい社会の実現を目指すべきである。

(2) 日本が強みを持っている分野で、かつ、社会や産業インパクトの大きい分野へ重点投資を行うべきである。

(3) 5〜10年先の実用化・産業化を意識したフラグシップ型の研究開発テーマと、革新的な基盤的技術を軸にしたチャレンジ型の研究開発テーマの設定、および基礎研究を含めた適正なリソース配分が必要である。

(4) ナノテクノロジーに関する優れた研究成果を発掘し、産業につなげていくための取り組みが重要である。

(5) ナノテクノロジーの推進には、国家レベルでの戦略的な取り組みが不可欠である。

2.重点投資を行うべき分野

(1) ナノテクが創る新産業

  1. ネットワークデバイス産業
  2. ストレージ産業
  3. 光デバイス・システム産業
  4. 次世代半導体産業
  5. 診断・検査システム産業
  6. ナノ医療産業
  7. 燃料電池産業
  8. ナノ触媒産業
  9. 新構造材料産業
  10. ナノ計測産業
  11. ナノカーボン産業
  12. マイクロシステム・ナノシステム産業

(2) チャレンジ型プロジェクト

  1. ナノプロセス・マテリアル
  2. バイオナノシテム
  3. ナノデバイス
  4. ナノ構造・ナノ機能解析
  5. 自己組織化
  6. ナノシミュレーション

(3) 基礎研究

3.研究開発から産業化に至るまでのシステムの整備

(1) 研究体制・システムの整備・充実

  1. 総合科学技術会議におけるナノテクノロジー戦略の決定と一元的推進
  2. ネットワーク型COE運営
  3. 異分野融合研究の推進

(2) 研究成果の実用化の推進

(3) 人材の育成と知的基盤の整備

(4) ナノテクノロジーの社会への影響の評価と国民への開示

おわりに


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