技術の国際標準化に関するアクションプラン

2007年5月15日
(社)日本経済団体連合会

「知的財産推進計画2007の策定に向けて」 <PDF> で指摘した通り、日本経団連 知的財産委員会において、技術の国際標準化に関し、当面取り組む主な事項を、下記の通り、技術の国際標準化に関するアクションプランとしてとりまとめるものである。

1.経営層を含め、国際標準化活動の重要性に関する理解の増進を図る

  1. (1) 2004年度11月に引き続き、日本経団連の月刊誌である『経済Trend』において国際標準化に関する特集を行い、経営層を含めて、国際標準化活動の重要性に関する理解増進を図る。
    『経済Trend』6月号「企業のグローバル戦略と技術の国際標準化」
  2. (2) 国際標準化に関する状況を、国際標準に携わっていない方に幅広く伝えることを目的として、「グローバルな戦略と国際標準化に関する懇談会(仮称)」を開催する。

2.産業界における国際標準化への取り組み状況を把握する

産業界内部の情報共有を図り、もって産業界における国際標準化活動のさらなる充実を目指すとともに、実態をより考慮した政策促進につなげることを目的として、産業界における国際標準化への取り組み状況に関するアンケート調査を実施する。

3.海外における国際標準化戦略を調査・分析する (21世紀政策研究所)

  1. (1) 21世紀政策研究所の2007年度のプロジェクトとして、技術の国際標準化に関する各国の戦略分析をとりあげ、米欧中韓における国際標準化戦略を日本の国際競争力強化の観点から把握・分析し、日本としての戦略的な対応の方向性を示す。
  2. (2) 上記の一環として、海外における国際標準化戦略に関するシンポジウムを開催する。

4.国際標準化の観点から政府として取り組みを強化すべき研究開発課題を抽出する

政府が科学技術投資を行う際の重要な判断材料を提供することを目的として、第3期科学技術基本計画で重要とされた62の戦略重点科学技術の中から、国際標準化の観点から重要であり、研究開発への取り組みを強化すべき領域を抽出すべく、アンケート調査を実施する。

5.国際標準化機関で活躍する企業人の活動を広報する

国際標準化機関で活躍する企業人の活動に対する幅広い理解を得るため、『経済Trend』において、「国際標準化最前線〜活躍する日本の企業人〜」と題して、毎号1名ずつ、国際標準化機関で活躍する企業人に対するインタビューを行い、その内容を掲載する。

以上

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