[目次] [はじめに] [第I章] [第II章] [第III章] [第IV章]
[北海道] [東北] [首都圏] [北陸] [中部] [関西] [中国] [四国] [九州]
新しい全国総合開発計画に関する提言
−「新たな創造のシステム」による国土・地域づくりを目指して−
IV.各ブロックにおける地域づくりの課題
北陸地域
地域の目指す将来像
- 日本海国土軸形成における内外交流の拠点としての北陸
- 国際社会に貢献する国土づくり
- 交流連携する国土づくり
- 地方が自立し発展する国土づくり
- 災害に強い安全な国土づくり
地域の特性・ポテンシャルまたは発展阻害要因
- 本州中央に位置し、西、東、中部の広域交流圏が重なり合う拠点地域。歴史的にも環日本海アジア交流の窓口。
- 良好な自然環境、伝統文化の蓄積等暮らしの豊かさで優位な地域。経企庁「豊かさ指数」で上位にランク。
- 加賀百万石文化で代表される伝統工芸品産業の充実など歴史的に文化ストックが高い。
- 繊維、金属製品、非鉄金属等が主力産業で伝統ある地場産業品目が多く集積。文化を観光資源に取り入れたサービス産業が発展。
- 交通基盤整備の立ち遅れが地域の発展を阻害。
(北陸新幹線を始めとして、高規格幹線道路、および空港・港湾などのネットワークが未整備)
今後成長が期待される産業
- 医療・福祉関連産業
(薬学やバイオテクノロジーを生かした新たな事業分野開拓)
- 交流型産業
(立地・自然・文化特性を生かした教育・研修、観光、リゾート)
- 住宅関連産業
(高水準の生活環境・ゆとりある高齢社会に向けたネットワークによる定住環境整備)
- 情報サービス産業
(光ファイバーを利用した情報通信基盤の拡充)
- 繊維・金属等の伝統産業
(伝統工芸を軸にした、新たな事業分野開拓のための研究機関の拡充、産官学共同研究の推進等による地域の研究開発力の高度化、新規事業の育成・支援制度の確立によるベンチャー支援)
重点的に推進すべきプロジェクト(推進主体)
- 交通基盤整備
推進主体=国
- 高速鉄道網の整備促進(北陸新幹線)
- 高規格道路(東海北陸道・中部縦貫道・近畿自動車敦賀線・能越自動車道)および地域高規格道路(各県環状道路、小松・白川連絡道路等)の整備促進
- 空港・港湾整備促進(小松・富山・能登・福井の各空港・伏木富山港・金港・敦賀港等)
- 地域産業の育成
推進主体=国など
- 地域と大学との連携の強化(産・官・学共同の研究機関の充実など)
- インキュベータ機能の充実(ベンチャー支援組織の確立、保証制度の充実)
- 国際交流ネットワークの充実
推進主体=国、経済団体(北陸AJEC)
- 国際経済交流の促進(環日本海諸国との交流ネットワークの推進)
- 交流のための人材づくり(北東アジア大学構想および留学生村の建設構想の推進)
プロジェクト推進のための課題
- 財源確保
- 規制緩和、地方分権の促進
- 税財政制度の見直し(地方自治体の自主財源の拡充)
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