APEC首脳とABAC委員との対話
ABAC創設以来、APEC首脳会議に併せ、ABACからの提言についてAPEC首脳から直接意見を聞く機会として、APEC首脳とABAC委員との対話が開催されている。2005年は、11月18日、韓国・釜山において、21カ国・地域の首脳とABAC委員が5つのグループに分かれ、WTO香港閣僚会議、ボゴール目標達成に向けた協力の重要性、FTAなどについて意見交換が行われた。
日本からは小泉首相とABAC日本委員である米村委員、神崎委員、石坂委員が出席し、米村委員が小泉首相の"Facilitator"役を務めた。
小泉首相からは、ABAC委員の問いかけに答える形で次のような主旨の発言があった。[外務省HPより転載(一部抜粋・要約)]
エネルギー
日本は、30年前の石油危機の経験を踏まえ、石油の備蓄、省エネルギー、代替エネルギーに係る取組みを行ってきたため、今回の値上がりに対し、パニックは起きていない。また、日本が行ってきた3R(Reduce, Reuse, Recycle)の具体的な取組みとして,政府公用車への低公害車の導入がある。これは環境保護と経済発展の両立の良い例である。
中小企業
日本では、大企業を支えてたのは、中小企業である。製品を作る能力だけでなく、製品を直す能力も必要である。そこに、中小企業は大きな貢献を行っており、中小企業は大切である。


