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APEC中小企業サミット

(2010年11月11日)

APEC中小企業サミットは、11月11日、日本商工会議所の主催で、横浜ロイヤルパークホテルで開催され、海外24カ国・地域からの参加者180名を含む600名が参加しました。閣僚レベルでは、大畠経済産業大臣をはじめ、米国、メキシコなどあわせて7カ国の担当閣僚が参加、それぞれの中小企業政策を紹介しました。また、各セッションには、中国、韓国、シンガポール、カナダ、チリなど7カ国・地域から11名の企業家がパネリストとして参加しました。

会合では、「大樹も小さな種から」をテーマに、中小企業の成長において重要なカギとなる、金融・技術・海外市場へのアクセスについて、事例紹介や、具体的な課題についての活発な議論がなされるとともに、中小企業政策への要望、提言なども行われました。

会合の総括としては、

  • 中小企業は雇用やイノベーションの源として、貧困対策や安心・安全な社会の構築など、地域の健全な発展の基礎をなす重要な屋台骨であり、アジア太平洋地域の均衡ある成長(Balanced Growth)、持続可能な成長(Green Growth)、革新的な成長(Innovative Growth)、および、あまねく広がる成長(Inclusive Growth)に貢献している
  • 女性の社会進出に果たす中小企業の役割は大きい
  • 経済のグローバル化が進展する中、地域経済統合の拡大や新興国の台頭により、中小企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化しているが、その変化により 中小企業が得る便益も大きい
  • 中小企業にとって重要な資金調達、イノベーション、国際化といった課題の克服には官民連携、中小企業同士のネットワーク構築が重要である
  • APECの各エコノミーが取り組む中小企業支援策・育成策や、個々の企業の成功体験が、今後、地域内で共有され、波及していくような域内連携の強化を進めることが必要である

といったことが共通の認識として確認されました。

日商 岡村会頭のスピーチ
日商 岡村会頭のスピーチ
セッション1 パネルディスカッション
セッション1 パネルディスカッション