APEC ABAC日本支援協議会 ABAC

APEC首脳とABAC委員との対話

ABACの創設以来、APEC首脳会議に併せ、ABACからの提言について首脳から直接意見を聞く機会として、APEC首脳とABAC委員の対話が開催されています。

2010年のAPEC首脳とABACの対話は、11月13日の夕刻、1時間15分にわたりAPEC首脳会議の会場であるパシフィコ横浜で開催され、21ヵ国・地域の首脳とABAC委員が5つのグループに分かれて議論を行いました。主な議題は、2010年のABACの提言に沿うもので、地域経済統合、保護主義への対抗、中小・零細企業の育成、エネルギー安全保障等について、首脳と率直な意見交換が行われました。

対話では、複数のABAC委員から菅総理に対し、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関する日本政府の方針について質問がありました。これに対して菅総理は、11月9日に「包括的経済連携に関する基本方針」を閣議決定したことを説明。TPPはFTAAPの道筋のひとつとして情報収集を進める必要があり、既に交渉への参加を表明している9ヵ国との協議を開始したいとの意向を表明しました。同時に、交渉に進展がみられない国との経済連携協定(EPA)/自由貿易協定(FTA)を加速したい、EUや韓国等とのEPA/FTAも進めていきたい、とのコメントがありました(外務省ウェブサイトによる)。

相原委員は菅総理とともに5つのグループを廻って対話に参加しました(右端が相原委員)
相原委員は菅総理とともに5つのグループを廻って対話に参加しました(右端が相原委員)
渡辺委員(前列最右)は、パプア・ニューギニア、フィリピン、チャイニーズ・タイペイ、米国の首脳との対話グループに参加しました
渡辺委員(前列最右)は、パプア・ニューギニア、フィリピン、チャイニーズ・タイペイ、
米国の首脳との対話グループに参加しました
森本委員(左から3人目)は、中国、ペルー、シンガポール、ベトナムの首脳との対話グループに参加しました
森本委員(左から3人目)は、中国、ペルー、シンガポール、ベトナムの首脳との対話グループに参加しました