日本経団連タイムス No.2861 (2007年5月31日)

日本経団連 第6回定時総会を開催

−「07年度事業計画」承認、「決議」採択/新副会長7氏らを選任


日本経団連(御手洗冨士夫会長)は23日、東京・大手町の経団連会館で第6回定時総会を開催した。総会には日本経団連の会員代表者約600名が出席。御手洗会長の開会挨拶に続き、安倍晋三・総理大臣、大田弘子・内閣府特命担当大臣(経済財政政策)より、来賓挨拶があった。その後、総会議案の審議ですべてが承認され、御手洗経団連2年目の新体制と活動方針が決定した。

開会挨拶で御手洗会長は、この1年を振り返り、構造改革を推し進めた結果、安倍内閣の掲げる「成長路線」の成果が国民の目に見えるかたちで具現化しつつあると評価するとともに、新ビジョン「希望の国、日本」の策定や民間外交の推進といった日本経団連活動の成果について触れた。その上で、人口減少社会の到来、グローバル化の進展など、大きな環境変化の中で、わが国がとるべき道は、世界に目を向けた「成長路線」であると指摘。民間の活力により、引き続き、成長の持続可能性を確保しなければならないとし、道州制の導入、経済連携の推進、雇用問題、少子化対策など、わが国が直面する諸課題の解決に向け、日本経団連はさらに強力な政策集団をめざすとの決意を語った。最後に、会員各社における企業倫理の徹底を求めた。

議案の審議では、役員等の補充選任、2006年度事業報告と収支決算、07年度事業計画と収支予算、役員等の選任、有限責任中間法人の設立に関する議案が諮られ、全会一致で承認された。また、総会決議「創造的改革を推進し、社会と未来への責任を果たす」が満場一致で採択された。最後に、09年3月末に竣工、移転する新経団連会館の建設について報告があった。

今次総会をもって、三木繁光・三菱東京UFJ銀行会長、宮原賢次・住友商事会長、庄山悦彦・日立製作所会長、西岡喬・三菱重工業会長、出井伸之・ソニー最高顧問、武田國男・武田薬品工業会長、和田紀夫・日本電信電話社長、岡村正・東芝会長が副会長を退任し、新たに佐々木幹夫・三菱商事会長、中村邦夫・松下電器産業会長、森田富治郎・第一生命保険会長、槍田松瑩・三井物産社長、榊原定征・東レ社長、前田晃伸・みずほフィナンシャルグループ社長、古川一夫・日立製作所社長が副会長に選任された。また、平島治・大成建設取締役相談役、伊藤源嗣・石川島播磨重工業会長、池田守男・資生堂相談役、佐々木幹夫・三菱商事会長、中村邦夫・松下電器産業会長、槍田松瑩・三井物産社長が評議員会副議長を退任し、新たに奥田務・大丸会長、大橋洋治・全日本空輸会長、池田弘一・アサヒビール会長、畔柳信雄・三菱UFJフィナンシャル・グループ社長、佃和夫・三菱重工業社長、岡素之・住友商事社長、長谷川閑史・武田薬品工業社長、中鉢良治・ソニー社長が評議員会副議長に選任された。さらに、地方団体長会議長には、和田紀夫・日本電信電話社長に代わり、江頭邦雄・味の素会長が選任された。

なお、有限責任中間法人の設立は、収益事業の効率的運営を図るためのものであり、6月1日の発足に向けて準備が進むこととなる。

【総務本部総務担当】
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