(2000年12月)
「経団連インフォメーション」の記事より
経団連・日経連統合の基本構想を検討してきた「新団体設立検討委員会」(座長:藤井 日立造船会長)は、12月20日、「21世紀における真の総合経済団体をめざして」と題する報告書を取りまとめた。
新団体の名称は、「日本経済団体連合会」。英文名:Japan Business Federation(英文略称:JBF)。新団体発足の時期は、遅くとも2002年5月とし、完全統合に先立つ2001年5月には、会長・副会長レベルで連携を図るほか、社会保障等の委員会を合同で開催する。法人格は、当面、社団法人とする。なお、2001年1月以降に、両団体幹部による「新団体設立準備委員会(仮称)」を設置する。
経団連は、12月19日の理事会において、提言「地方行財政改革への新たな取組み」を取りまとめ、政府・関係各方面に建議した。
同提言では、
12月21日、経団連と連合は今井会長、鷲尾会長をはじめとする両団体首脳が参加して懇談会を開催した。
会合では、双方の重要政策課題について説明、意見交換した。経団連側からは、当面の景気動向、社会経済のグランドデザイン、社会保障制度改革、行政改革などについて説明した。連合からは、景気・税制改革、経済・雇用対策、グローバル化の影響、少子高齢化対策、地球環境保護への取組み等について説明を受けた。
その後双方は、上記テーマのみならず、WTOと自由貿易協定、地方自治体の再編・統合を含む行財政改革、医療制度改革、わが国経済社会のIT化の推進、人材の育成と教育制度改革等につき有意義な意見交換を行った。
なお連合側からは、今後、折に触れて意見交換していきたい、双方首脳間および事務局間で頻繁に意見交換を重ねていきたい、との提案があった。
12月13日、第54回評議員会を約200名の出席を得て開催した。開会にあたり、那須評議員会議長より「来年を、未来志向の政策運営に転換する好機にすべき」との挨拶があり、続いて挨拶に立った今井会長は「3%近い日本経済の潜在成長力を引き出すには、財政構造改革、行政・規制改革および経済構造改革が不可欠」と強調した。
来賓の森総理大臣、平沼通商産業大臣、河野外務大臣、額賀経済企画庁長官は、
12月1日、政府は行政改革大綱を閣議決定し、
自然保護協議会では諸外国の自然保護活動の実態把握等を目的に、毎年海外に視察団を派遣している。今年度はさる12月3日から10日にかけ、オーストラリア、サモア、トンガを訪問した(団長:樋口廣太郎・自然保護協議会会長)。
サモア、トンガをはじめとする南太平洋諸国は生物多様性に富み、自然保護活動上重要な地域である。今回の視察では、同地域の自然保護活動を先行して進めているオーストラリアをまず訪ね、環境省幹部、研究機関、NGO代表等との会合を通じて、南太平洋諸国での自然保護活動に対する日豪協力の可能性等について有益な意見交換を行った。その後、サモア、トンガに移り、南太平洋諸国の自然・環境保全活動を支援する国際機関SPREP(本部:サモア)等と意見交換を行う一方、自然保護区等の視察を行った。現地からは、経団連が行う自然保護活動支援に対し大きな期待が寄せられた。
経団連では、12月4日、川口環境庁長官との懇談会を開催し、COP6における交渉の模様について説明を受けるとともに、種々懇談した。
長官からは、
12月6日、今井会長ほか副会長6名が九州に赴き、九州・山口経済連合会と標記懇談会を共催した。今回の懇談会は福岡を離れ、20年ぶりに熊本での開催となったが、九経連側からは長野副会長(肥後銀行会長)をはじめとして約170名の経済人が参加し、経団連側と活発な意見交換を行った。経団連側から発言した事項は、
経団連では、新むつ小川原株式会社への支援を行うための組織として、本年5月の定時総会において、むつ小川原開発推進委員会(委員長:古川昌彦 三菱化学相談役)を設置した。
その後、会員各社より同委員会への参加の内諾を得たことから、11月24日、2000年度の定時総会を開催し、規約、役員、2000年度の事業計画・収支予算について審議し、承認を得た。
なお当日は、永松・新むつ小川原株式会社社長(経団連常務理事)より、むつ小川原開発の現状と新むつ小川原株式会社の取組みについて報告を受けた。
社会貢献推進委員会および1%クラブは、1999年度の企業の社会貢献活動支出等に関する実績調査結果を取りまとめ、その要約版を公表した(調査対象1,048社、回答社数324社、回答率30.9%)。
1999年度の社会貢献活動支出額は1社平均で4億300万円(対前年度5.5%増)であり、1990年代を通じて4億円前後を推移している。利益の変動に左右されることなく、着実に社会貢献活動を行う企業の姿が伺える。
また、今回は3年に一度の意識・制度調査も併せて行った。8割以上の企業が「社会の一員としての責任」から社会貢献活動に取り組んでおり、6割の企業が何らかの形で社員のボランティア活動を支援している。さらに、NPOへの期待の大きさとNPOとの連携例など多面的に社会貢献活動を行う企業像が報告された。なお、事例を含めた調査結果全体は来春、社会貢献白書として発表の予定である。
経団連では、日本人職員の採用促進を目的に来日した、WTOのポール・ロリアン人事部長との懇談会を開催した。この中でロリアン部長から、