[目次] [はじめに] [第1部] [第2部] [1章] [2章] [3章] [4章] [5章] [6章] [Action21] [おわりに] [参考]

魅力ある日本

第2部 我々が目指す日本の未来
【各論:望ましい姿ならびに改革すべき課題と提言】

第6章
新日本創造プログラム2010(アクション21)の推進


21世紀以降、わが国が「真に豊かで活力ある市民社会」を形成していくためには、日本の総人口がピークを迎えるとされている2010年までに、ソフト・ハード両面にわたる基礎的な発展基盤を整備しておく必要がある。

こうした考え方に基づいて、官民の適切な役割分担のもとに、次の10項目の改革を中心とする「新日本創造プログラム2010(アクション21)」を策定し、2010年までに優先的に推進することを提案したい。

これらが実現できれば、新産業・新事業が盛んに出現して経済が活性化され、2010年以降は、豊かな国民生活と自由闊達で活き活きとした社会が実現されるものと確信する。

なお、これらのプロジェクトを円滑に推進するためには、民間活力の発揮等により、2010年頃まで年平均3%程度の経済成長を達成し、その果実を充てていくことが必要であり、また、わが国は、それだけの潜在的能力を充分有している。

  1. 規制の撤廃、不透明な行政指導の排除により「脱規制社会」を構築する

  2. 行政改革、税財政改革を推進し、透明で小さく効率的な政府を実現する

  3. 首都機能移転を推進し、新しい分権型国家システムを構築する

  4. 自然環境と地域の特性が活かされた、豊かな国土を形成する

  5. 世界のフロントランナーに相応しい研究開発体制を構築する

  6. 創造的な人材を育成し、多様な個性が最大限発揮される社会を建設する

  7. 国際金融センターに相応しい、利便性、効率性、透明性にすぐれた金融資本市場を整備する

  8. 高齢化、少子化対策を推進し、明るく安心のできる長寿社会を構築する

  9. 市民活動団体が自律的に行動できる基盤を整備し、柔軟性と強靱性のある社会を構築する

  10. 外交力を強化し、経済大国にふさわしい国際的責務を担う


日本語のホームページへ