[目次] [はじめに] [第I章] [第II章] [第III章] [第IV章]
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新しい全国総合開発計画に関する提言
−「新たな創造のシステム」による国土・地域づくりを目指して−
IV.各ブロックにおける地域づくりの課題
東北地域
地域の目指す将来像
- “21世紀のフロント地域・東北”の創造 (96.5)
- 新しい科学技術と産業の創造地域
- 自然と共生した豊かな生活文化の創造地域
- 世界に開かれた広域国際交流の創造地域
「新しい全国総合開発計画への提言」(96.5)
地域の特性・ポテンシャルまたは発展阻害要因
- ゆとりある空間と良好な自然環境、水資源の豊富さを持つ。
- 東京圏への隣接と北東アジア・北米・欧州への近接等、空間的・地勢的な特性がある。
- 空間的、地勢的特性を活かしたエネルギー立地の可能性がある。
- 東北インテリジェント・コスモス構想、東北ベンチャーランド運動など、新しい科学技術や産業開発に向けた産官学ネットワークが存在する。
- 縄文文化の蓄積のうえに、稲作による弥生文化が融合するなど、自然との調和を基調とした独特の文化風土が形成されている。
- 北東北、日本海沿岸、三陸沿岸での高速交通基盤整備が遅れている。
- ブロック全体としての本格的国際化に向けた空港、港湾が未整備である。
- 日本海側と太平洋側の交通基盤が未整備である。
今後成長が期待される産業
- 情報通信、新素材、バイオテクノロジー、エネルギー、環境などの分野において開発される独創的新技術による産業
- 医療や福祉、教育など地域に密着したニーズに応える新産業、新社会システム
- 〔誘致・育成の状況〕
- 東北インテリジェント・コスモス構想による上記各分野における研究開発と産業化の推進(東北全域におけるR&D会社の設立)
- 東北ベンチャーランド運動の展開を通じた新規事業、ベンチャー企業の創出
- 東北アプリケーションリサーチセンターの誘致、国際熱核融合炉(ITER)、地球環境戦略研究機関など、研究開発機能集積への取り組み
重点的に推進すべきプロジェクト(推進主体)
- 〔2010年までの実現に向け推進するプロジェクト〕
- 新しい科学技術と産業創造へのプロジェクト
- 新技術拠点に向けた研究開発機能集積
東北インテリジェント・コスモス構想、東北ベンチャーランド運動、アジア農業技術センター創設など
推進主体=経済団体、地方自治体(国の支援協力)
- 新たな生活文化圏創造へのプロジェクト
- 環十和田プラネット構想、縄文文化総合研究センターの創設など
推進主体=経済団体、地方自治体(国の支援協力)
- 国土構造の再編と広域国際交流圏形成へのプロジェクト
- 首都機能移転の推進、国際防災・救急センターの創設、ほくとう新国土軸を支える基礎的社会資本整備の促進など
施策の主体=国(地方自治体、経済団体が協力、推進)
- 〔2010年以降の実現に向けたプロジェクト〕
- 東北国際ハブ空港の建設、津軽海峡大橋の建設、宇宙航空基地の建設など
施策の主体=国(地方自治体、経済団体が協力、推進)
プロジェクト推進のための課題
- 公共投資の推進に関わる現行の枠組みの大胆な見直し
- 省庁を越えた財源配分の見直し、新しい国土軸を支える基盤整備への重点的な投資の実行、地域の自主財源の充実など
- 地方分権システムの確立、規制緩和の推進
- インフラ整備を効果的に活用するための、ソフト面での地方自治体、民間の取り組みの強化など
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