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Policy(提言・報告書) 経済連携、貿易投資 グローバル・サービス・サミット コミュニケ (2011年7月21日 於 米国ワシントンD.C.)

〔仮訳/英文正文
Global Services Coalition:
  • 豪州サービス・ラウンドテーブル
  • カナダ・サービス連盟
  • マレーシア・サービス産業連盟
  • 米国サービス産業連盟
  • 欧州サービス連盟
  • 香港サービス産業連盟
  • 経団連/サービス貿易自由化協議会
  • メキシコ・サービス連盟
  • インド・ソフトウェア・サービス協会
  • 台湾サービス産業連盟
  • ザ・シティ・UK
※ WTOサービス交渉に関し、わが国サービス産業間で情報・意見交換を行うとともに、諸外国のサービス産業団体等との連携を推進するため、1999年に日本経団連貿易投資委員会の関係機関として設置された協議会。

ワシントンD.C.において7月21日に開催されたグローバル・サービス・サミット終了後、グローバル・サービス・コアリション(Global Services Coalition:GSC)を構成する団体の代表により会合が行われた。

第3回グローバル・サービス・サミットは、「雇用、成長、発展:ダイナミズムに富むアジア諸国との関係をいかに深めるか」と題し、主に、同地域の市場拡大に向けた方途、同地域における中国の役割、ならびに、過去数年、グローバルに事業を展開する企業の主要な関心事項となりつつある「21世紀型の課題」に焦点をあてた。

本サミットでは、「21世紀型の課題」として、国境を越えたデータ移動・保存に対する制限の回避、国有企業および国家関連企業の市場における役割に関する強力かつ明確なルール、差別的かつ非合理的なグローバル・ビジネスに対する現地化要求の回避、ならびに貿易円滑化と物流サービスの一層の効率化を通じたサプライチェーン改善の必要性などについて議論した。

また、グローバル・サービス・サミットにおいては、サービス・投資市場の自由化に向けた国際的な取組みを推進するための多国間、複数国間、地域間、二国間、その他の枠組みに関して議論を行った。グローバル・サービス・コアリションのメンバーは、多角的貿易体制とWTOの取組みへの支持を強調しつつ、これらの取組みを推進することが極めて重要であることを改めて認識した。

サービス分野は現在、世界の大半の経済において、GDPの大部分を占めており、成長、発展と雇用の鍵を握っている。しかし、サービス貿易は、障壁に阻まれて比較的低水準に留まっている。グローバル・サービス・コアリションは、世界の経済政策立案者に対し、世界のサービス産業の自由化と市場開放に新たな弾みをつけることを求める。経済の不確実性が深まる中、サービス貿易・投資に対する規制が依然として残っており、サービス業に対する規制が透明性、効率性、予見可能性に欠けていることによって、世界経済の成長の可能性が損なわれている。これらに対し、早急かつ断固とした取組みが求められる。

グローバル・サービス・コアリションは、経済成長の基盤をなすサービス業界を代表する。コアリションのメンバーは、サービス産業の生産性向上と世界的な規模でのサービス経済の成長に向けて、広範な市場開放と規制改革を実現すべく、あらゆる政府とともに取組むことを決意する。


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