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経団連について 会長挨拶

中西会長

2020年度の最優先課題は、全世界に大きな打撃を与えている新型コロナウイルス感染症の克服です。経団連は会員の皆様と連携・協力しながら、在宅勤務、時差出勤等を呼び掛け、感染拡大の早期抑制に努めるとともに、医療物資や機器の提供、製造協力などを通じて、国民の生命と生活を守るための社会的な使命を果たしてまいります。サプライチェーンや雇用の維持にも全力で取り組みます。さらに、政府の対応の効果を見極めつつ、必要な政策の早期実現をタイムリーに政府・与党に働き掛けてまいります。

感染症の拡大がいかに深刻な事態をもたらすかという今回の教訓を糧に、有事にも強いレジリエントな経済社会の構築が待ったなしとなっております。まずはデジタル技術を活用した成長戦略の強化に向けて、医療、教育、行政、金融、産業等の各分野において、徹底した規制改革、デジタル化、データ共有を進めます。DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速することで、経団連が政府と共に目指してきたSociety 5.0を実現し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に繋げていきます。また、近年、大規模な自然災害が頻発していることから、感染症対策と並行して気候変動問題への対処が急務となっております。脱炭素社会に向け、設備や研究開発への投資を促すための環境整備に取り組み、デジタル化をも見据えた高度でレジリエントな電力システム、エネルギーシステムの構築を目指します。併せて、働き方改革と人材育成に取り組み、地域経済の活性化に力を入れてまいります。

世界に目を転じると、新型コロナウイルス感染症が世界を覆う中、米中対立が激しさを増すなどグローバル社会の分断が進むことが懸念されます。世界経済の発展のためには、自由で開かれた国際経済秩序を取り戻すことが不可欠ですので、この面で、わが国がしっかりとリーダーシップを発揮していく必要があります。経団連は日本政府や各国経済団体との緊密な連携を通じて、民間外交を積極的に展開してまいります。同時に、経済安全保障にも配慮して企業のサプライチェーンの維持・多元化・強靭化に資する環境整備を働き掛けてまいります。

新型コロナウイルスとの共存が長期化することも覚悟しつつ、一日も早い事態の収束とレジリエントな経済社会の構築に向けて、引き続き会員の皆様からのご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

経団連会長  中西 宏明
(日立製作所会長)