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Policy(提言・報告書) 労働政策、労使関係、人事賃金 仕事と育児との両立支援 事例集 株式会社千葉銀行

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仕事と育児との両立支援 事例集
株式会社千葉銀行
業種:金融業
従業員数:4,061名(男性:2,347名、女性:1,714名)
所在地:千葉県千葉市

千葉銀行は、「一人ひとりの思いを、もっと実現できる地域社会にする」というパーパスのもと、多様な人材が自分らしく、働きがいを持って働くことができるエンゲージメントの高い職場づくりを目指し、ワーク・ライフ・マネジメントを推進している。

<主な取組み>

○仕事と育児を両立しやすい環境づくり

同行は、性別を問わず仕事と育児を両立できる環境をつくるため、子育て中の従業員のサポートと周囲の理解促進に取り組んでいる。

子育て中の従業員に対しては、スムーズな復職やキャリア形成をサポートするための研修を実施するほか、液体ミルク活用による育児省力化や男性参画促進及び保育園探しのコツなどのセミナーを実施している。いずれの施策も、行内の従業員だけでなく、社外パートナーの参加も可能としており、家庭内で仕事と育児を両立する体制を整える支援を実施している。

また、パートナーが出産予定の男性従業員については、育児休業の取得や家事・育児を計画的にこなせるよう「仕事も育児も!!素敵なパパ宣言」(行動計画書)の作成をルール化し、家事・育児への参画を支援している。

周囲の理解を促進する働きかけとして、人事考課の評価項目にダイバーシティの要素を追加したほか、管理職を対象にメンバーの多様性を包摂し組織力に繋げるダイバーシティマネジメント研修を実施している。また、全従業員を対象に「性別役割分担意識」や「男性の育児参画」などのeラーニングを実施し、銀行全体の意識改革を図っている。

○柔軟な働き方がしやすい環境整備

同行は、子育て中の従業員だけではなく、全従業員にとって柔軟な働き方がしやすい職場環境の整備にも取り組んでいる。

従業員が自己啓発や趣味、育児など、自分に投資するプレミアムな時間を過ごすことを推奨するため、定時退行日を「プレミアムデー」と名付け、その実施状況を評価に組み込んでいる。全従業員に対しプレミアムデーの実施を積極的に呼びかけることで、メリハリのある柔軟な働き方を実現させている。その他、労働時間の削減や年次有給休暇の取得率向上等についても評価に組み込むなど、柔軟な働き方に対する意識醸成に取り組んでいる。

<今後の展望>

2022年4月より改正育児・介護休業法が段階的に施行されて以降、男性の育児休業平均取得日数は徐々に長期化するも、依然として女性従業員との差は大きく、性差ない働き方の実現に向けて、男性従業員が気兼ねなく育児休業を取得できる環境を整備していく。併せて、柔軟な働き方がしやすい職場環境の整備にも引き続き取り組むことで、従業員のエンゲージメント向上を図っていくこととしている。

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