新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえた定時株主総会の臨時的な招集通知モデルのお知らせ

2020年4月28日
一般社団法人 日本経済団体連合会
常務理事  井上 隆

新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえた
定時株主総会の臨時的な招集通知モデルのお知らせ

昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大により、企業活動においても様々支障が生じております。4月28日現在、全国に緊急事態宣言が発せられ、外出や他者との接触を極力避けるよう要請されている中、3月末決算の株式会社におきましては、定時株主総会の開催につき大変な苦慮をなされているものと存じます。

例年通りの株主総会を開催した場合、会場において、いわゆる三密の状態が生じることは避けられず、また、株主総会の準備段階におきましても、従業員等関係者の密な接触が危惧されます。この国難ともいえる非常事態におきましては、株主、従業員等の健康・安全を第一に考え、さらなる感染拡大を防止すべく、株主総会の開催につきましても、平時とは異なった対応を検討する必要があるものと存じます。

そこで、この度、株主に事前の議決権行使を促しつつ定時株主総会に来場いただく株主の数を一定程度限定することを想定した招集通知の記載モデル(モデルA)、及び、感染拡大防止の観点をさらに強め、原則として会場への来場をご遠慮いただくことを想定した招集通知の記載モデル(モデルB)を作成いたしましたので、ご参考までにお知らせいたします。

なお、両モデルは、4月28日時点における各種情報を踏まえ、6月に定時株主総会の開催を予定している企業を念頭に、決算作業が予定通り進行することを前提とし作成しております。また、両モデルは、各社が定時株主総会の開催方法を検討するうえでの一つの検討材料を提供するものであり、株主総会の予定通りの開催を慫慂するものではございません。加えて、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況及び政府の方針によっては、その時の事情に従った対応が必要になるものと思われます。

両モデルの作成にあたりご協力いただきました森・濱田松本法律事務所の澤口実先生、石井裕介先生をはじめとする同所の先生方に厚く感謝申し上げますとともに、両モデルが企業の皆様の一助となりましたら幸いでございます。

【臨時的な招集通知モデル】

  1. 新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえた定時株主総会の臨時的な招集通知モデルA
    (来場いただく株主の数を一定程度限定することを想定)

  2. 新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえた定時株主総会の臨時的な招集通知モデルB
    (株主の来場を原則ご遠慮いただくことを想定)

以上