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Policy(提言・報告書) 経済連携、貿易投資 トルドー首相宛B7カナダ(ビーティーCCC理事長ほか)書簡(抄訳)

B7共同宣言(抄訳) 添付資料

トルドー首相宛B7カナダ(ビーティーCCC理事長ほか)書簡(抄訳)

2018年6月7日

(英文正文)
Canadian B7 Committee Opposes Recent Protectionist Measures
http://www.chamber.ca/media/news-releases/180607-canadian-b7-committee-opposes-recent-protectionist-measures/


  • さる4月にケベックシティで開催されたB7サミットでは、G7首脳に向けた一連の提言を含む包括的宣言をとりまとめ、シャルルボワ・サミットにおいて、①包摂的成長、②気候変動・資源効率性、③スモールビジネスの拡充、に焦点を当てることを要望。

  • われわれがG7首脳に提言を提出した後、米国政府は鉄鋼とアルミニウムに関税を賦課することを決定。こうした行為は、より自由でグローバルな貿易・投資へのコミットメントを打ち出した2018年B7サミット共同声明の精神と意思に反するもの。とりわけB7では、「各国政府が保護主義、ならびに、今日に至る貿易とグローバルな経済成長において得られた成果を損ないかねない一方的な貿易措置に対して堅固な姿勢を取る」よう要望するとともに、自由貿易協定の重要性を強調。

  • また、B7ではG7に対し、「鉄鋼とアルミニウムのグローバルな過剰生産能力に係る問題に対処する」よう要望するとともに、鉄鋼の過剰生産能力に関するグローバル・フォーラムの取組みを歓迎。われわれはこうした取組みに同調するとともに、G7諸国が「鉄鋼の過剰生産能力の根本原因に一致団結して対応する」よう、B7として改めて緊急要望。

  • 鉄鋼・アルミニウムに対する米政権の広範な関税賦課は、世界中の経済成長と繁栄に寄与してきた、死活的に重要な貿易関係に対する脅威。G7各国間で行われている鉄鋼・アルミニウム貿易は、国家安全保障に対する脅威ではあり得ず、鉄鋼・アルミニウムに対する追加的な関税や数量割当は、WTOルールの下で正当化されるものではない。

  • WTOや他の関連する国際ルールに基づき、全ての国が国際市場において公平な取扱いを受ける権利を有する一方、保護主義は競争力を毀損し、不安定性を助長。米政権の決定は雇用コストや、G7各国の生活費を押し上げるもの。

  • われわれはまた、米政権による安全保障を理由とする自動車・自動車部品に対する調査を開始するという今般の決定についても懸念。

  • われわれはG7首脳らに対し、有害な保護主義に団結して対抗するとともに、米国を含む全ての国に経済的な損失を与える報復的措置のエスカレーションを防止するよう、要望。G7各国としてはむしろ、一致団結してグローバルな過剰生産能力問題という根本的な原因に対処すべき。

  • 緊密な経済パートナー間の力強い貿易を通じてのみ、われわれの市民が享受して然るべき、より包摂的で繁栄した社会を実現することが可能。われわれは、今週のサミットがより協力的で成功に満ちた未来に向けて必要な土台を提示することを祈願。

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