明治安田生命保険相互会社は、2012年にダイバーシティ推進室を設置し、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進を開始した。経営トップのコミットメントの下、職員一人ひとりに寄り添う「ひと」中心経営を掲げ、多様な人材が活躍できる職場づくりを進めている。特に仕事と育児の両立については、社内制度の整備や風土醸成を通じて、男性育休の取得促進等に取り組んでいる。
<主な取組み>
○仕事と育児の両立支援制度
同社は、短時間勤務制度やフレックスタイム制度などの働きやすい勤務制度のほか福利厚生制度を整備し、その周知等に取り組んでいる。
具体的には、子の検診や予防接種、子どもの学校行事への参加に利用できる「キッズサポート休暇」制度や保育料補助支給制度を導入した。あわせて、両立支援制度の概要や利用にあたっての社内手続き等をまとめた「ワーク・ライフ・マネジメントハンドブック」を社内イントラネットに掲載している。
また、育児休業からの復職前後の職員を対象に、「復職応援セミナー」や上司との「復職時面談」を実施している。セミナーでは、仕事と育児の両立に関する情報提供や事例共有のほか、両立を目指す職員同士のネットワーク構築等を目的に、座談会を行っている。
さらに、働き方改革のための取組みとして、短時間勤務をリレー形式で体験する「かえるリレー」の試行を開始した。この取組みには、通常勤務の職員も時間に制約のある働き方を理解することで、職場全体に助け合いの精神や業務効率化の意識を根付かせる狙いがある。
〇男性職員の育児休業取得の推進
男性職員が必要なタイミングで育児休業を取得できるよう、独自の制度を設けるほか、取得を後押しする風土醸成も進めている。
具体的には、男性職員が妻の産前に、最長2週間の育児休業を取得できる「産前パパ育休」を2024年に創設し、育児休業取得開始から28日間を有給としたほか、子が2歳までに取得した育児休業の日数が通算4週に満たない場合は3歳まで取得期間を延長した。あわせて、社内のDE&I推進サイトでは、育児休業を取得した男性職員の好事例を掲載している。
育児休業を取得しやすい風土醸成については、子が出生した男性職員と上司へ取得勧奨メールの配信を行うほか、「男性育休取得計画書」の提出を依頼。計画書の提出を通じて、育児休業の取得計画を上司等と共有し、円滑な業務の引継ぎを支援している。また、上司向けに、男性職員が育児休業を取得する必要性を解説した動画を提供している。
これらの取組みにより、男性職員の育児休業取得率は5年連続100%、平均取得期間は2024年度実績で28日と、伸長傾向にある。
<今後の展望>
同社の働き方改革を含めた両立支援の取組みは、職員のモチベーション向上や採用競争力の強化に寄与している。今後は、男性職員の育児休業平均取得期間を1カ月とすることを目標に、育児休業取得への理解促進をより一層図ることとしている。