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会長コメント/スピーチ 会長コメント バイデン米国大統領就任にあたっての中西会長コメント

2021年1月20日
一般社団法人 日本経済団体連合会

バイデン氏の大統領ご就任および新政権の発足を心よりお祝い申しあげる。

米国は、建国以来、民主主義の下で多様性の中における統一に努めてきた。新政権には、改めて国内の結束を図り、世界第一の大国として輝きを取り戻してほしい。

コロナ禍で疲弊した世界経済の回復と揺らいでいる国際秩序の再構築は、世界共通の重要課題であり、解決のためには米国の力が必要である。新政権は、国際協調を重視する方針を打ち出しており、大いに期待している。

バイデン大統領は、パリ協定復帰の方針を示されており、気候変動問題解決への強い決意を示すものとして高く評価する。世界的なグリーン成長の実現に向けてリーダーシップを発揮してほしい。

ルールに基づく自由で開かれた国際経済秩序の維持・強化も急がれる。具体的には、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の推進、国境を越える自由なデータの流通、WTOの改革等を通じた多角的自由貿易体制の立て直しなどにあたっても、新政権の積極的な関与が不可欠である。

わが国は、強固な同盟関係の基盤の上に、首脳間の個人的な信頼関係を含む米国との多層的な関係を一層発展させ、上記の課題に連携・協調して取り組まなければならない。また、米国のTPPへの復帰を粘り強く働きかけていく必要がある。

経団連は、引き続き、連邦・州の行政府・議会ならびに米国経済界等と両国が直面する課題をめぐり対話を重ねるとともに、わが国企業の継続的な投資による雇用創出・輸出拡大を通じた米国経済・社会への貢献について積極的に発信し、日米関係の一層の強化に努める所存である。

以上

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