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会長コメント/スピーチ  記者会見における会長発言 東北地方経済懇談会後の共同記者会見における筒井会長発言要旨

2026年9月16
一般社団法人 日本経済団体連合会

【東北・新潟経済全般】

〔東北・新潟の経済成長のポテンシャルと東北経済連合会との連携のあり方を問われ、〕東北・新潟地域は、人口減少などの社会課題が全国に先駆けて進行する課題先進地域である一方、半導体やエネルギーなどの産業基盤に加え、自然、食、文化といった豊かな地域資源を有しており、日本経済の成長を牽引するポテンシャルがある。地域経済活性化に向けては広域連携が鍵である。この点、ご当地で実施されている「わきたつ東北戦略会議」は、産学官の力を結集した全国でも先進的な取り組みと認識している。

本日、東北経済連合会との共同宣言を取りまとめたところである。今後は、両団体の持つネットワークや知見を活かし、企業、大学、研究機関、自治体など多様な主体の連携を促進し、成長投資やイノベーション、人材育成を後押ししていきたい。

【半導体工場誘致・データセンター建設】

〔東北・宮城県における半導体製造工場の建設計画に対する受け止めや地域経済への効果について問われ、〕半導体は、日本の経済安全保障や産業競争力を根底から支える戦略物資そのものであり、国内に製造拠点を確保することは極めて重要である。東北地域において半導体工場の立地が進むことは、地域経済にとって新たな成長の契機となるとともに、産業基盤の強化にも大きく資するものと考えている。また、東北地域にとどまらず、日本成長戦略においても重要な意味を持つ。官民一体で推進している国内の設備投資拡大を象徴する取り組みの一つとなることを期待している。

〔東北地域におけるデータセンター立地の進展とその経済効果について問われ、〕AIやクラウドサービスの利用拡大に伴い、データ処理基盤への需要が高まっている。こうした中、とりわけ国内におけるデータセンターの整備は、成長戦略や経済安全保障の観点から極めて重要である。東北地域でデータセンターの立地が進むことは、地域経済の成長や産業基盤の強化につながるものであり、AIの推進にも寄与することを期待している。

【視察(ナノテラス)】

〔同日午前に行われたナノテラス視察の所感を問われ、〕高度な分析能力を備えた研究基盤であるだけでなく、産学官の多様な主体を結び付けるオープンイノベーションのエンジンになり得るとの強い印象を受けた。特に、ナノテラスを中心に仙台・東北地域全体におけるリサーチコンプレックスの形成や、国内外の研究人材の集積が進むことを期待している。また、ナノテラスのさらなる利活用促進も重要であり、東北地域のみならず全国の企業において活用が広がることを期待している。経団連としても、会員企業に対する周知や利活用の促進に引き続き取り組んでいきたい。

【AI】

〔AIの技術革新と規制・安全保障のバランスに対する考え方について問われ、〕AIを巡っては、人間や社会とAIの関わり方に関する重要な問題提起がなされており、真摯に受け止める必要があると考えている。今後の経済社会を考える上での重要なテーマであり、AI社会の到来による社会構造の変化も見据えながら、今後の議論の動向を注視していきたい。そうした議論も踏まえ、来春に予定しているAI社会を見据えた経済社会のあり方に関する提言の検討を進めていきたい。

【自民党役員人事・内閣改造】

〔自民党の新執行部の発足を受けて、自民党・与党・政権への期待を問われ、〕高市政権は「強い経済」を前面に掲げ、予算や法案の成立を通じて政策を着実に実行してきた。特に、官民一体で国内投資の拡大を目指す方向性は、経団連が推進する投資牽引型経済の考え方とも軌を一にするものであり、大きな成果を上げてきたと評価している。今後は、これまでの政策の継続性を確保するとともに、実行力を兼ね備えた体制が構築されることを期待している。経団連としても、投資牽引型経済の実現に向けて取り組んでいきたい。

【創立80周年記念事業】

〔経団連の創立80周年記念行事において策定を表明するビジョンの方向性を問われ、〕創立80周年記念事業の一環として、2050年を見据えた中期ビジョンの策定を考えている。人口減少・少子化、社会保障、教育、地域活性化、外国人政策などの課題に加え、AIの進展など大きな環境変化も踏まえながら、今後の経済社会のあり方や企業の立ち位置、さらには企業が社会課題解決の担い手としてどのような役割を果たしていくべきかについて検討を進めていきたい。

以上

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