一般社団法人 日本経済団体連合会
この度のご逝去の報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
奥田さんは、常に時代の先を読み、経済のグローバル化、環境制約といった課題を見据えて事業を展開された卓越した経営者でした。
経済界のトップとして常に強いリーダーシップを発揮され、旧日本経営者団体連盟の会長として旧経団連との統合を成し遂げ、日本経済団体連合会の初代会長に就任されました。労働や社会保障分野を包摂し、真の総合経済団体としての経団連の土台を構築されました。成長と分配の好循環、税・財政・社会保障の一体改革、人への投資といった今日の経団連活動は、まさにその土台の上に立つものです。
新生・経団連を率い、奥田ビジョン「活力と魅力溢れる日本をめざして」のとりまとめ等を通じ、憲法をはじめとする国の基本問題や、税・財政・社会保障の一体改革、東アジアとの連携、外国人受け入れといった経団連として新たな分野の政策提言に積極果敢に取り組まれました。
また、政治と経済は車の両輪との考えに基づき、政治との関係の再構築に尽力され、政策本位の政治の実現に向け、政治寄付の再開、政党の政策評価の開始に取り組まれました。
こうして築かれた政治との信頼関係の下、当時の小泉純一郎内閣と二人三脚で、民主導・自律型の経済社会構築を目指し、わが国の構造改革を主導されました。
成功した者に嫉妬する「嫉妬の経済」ではなく、民間活力を活かすべく、努力し成功した者を褒め称え「賞賛する経済」を目指される一方、弱者や他人を思いやる惻隠の情を強調された奥田さんの意思を受け継ぎ、将来世代への責任を果たすため、全力で取り組んでまいります。
〈ご参考〉
奥田名誉会長の経団連会長在任期間:2002年5月28日~2006年5月24日