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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2013年5月30日 No.3132 第24期「経団連フォーラム21」開講式開催 -米倉チーフアドバイザーが参加者にメッセージ

あいさつする米倉チーフアドバイザー

経団連事業サービス(米倉弘昌会長)は21日、東京・大手町の経団連会館で、次代の産業界を担う経営リーダーの育成を目的とした年間研修講座「経団連フォーラム21」(チーフアドバイザー=米倉弘昌経団連会長・住友化学会長)の第24期開講式を行った。今期の参加者29名、米倉チーフアドバイザー、高橋忠生アドバイザー(日産自動車特別顧問)、山内昌之アドバイザー(東京大学名誉教授)らが出席した。

冒頭の開講あいさつで、米倉チーフアドバイザーは、日本経済の現状について、「昨年末の安倍政権の発足以降、行き過ぎた円高の是正と株価の回復が進み、わが国経済にもようやく明るい兆しが見え始めてきた。この動きを持続的な成長につなげるためには、何よりも安倍政権の『三本の矢』の一つである『民間投資を喚起する成長戦略』を迅速に実行することが重要である」と指摘した。

また参加者に対し、「従来と同様に、今後も革新的な技術や製品、サービスを産み出すイノベーションこそが、わが国の民主導の経済成長のエンジンとなる。そのイノベーションを支えることのできる人材が、グローバルな競争を勝ち抜いていくうえで、もっとも必要とされている。皆さんには、ぜひともこうした優れた『グローバル人材』のモデルとなってほしい」とエールを送った。

続いて高橋アドバイザーが、「このフォーラムは、一般の経営セミナーと異なり、ものの見方や行動の仕方などを学ぶ独特の場だと思っている。ものの見方のポイントは、歴史観、地勢観、構造観―の三つがある。歴史観とは、自分や会社のやっていること、将来を考えるときに、いかに歴史とつないで考えられるかである。地勢観とは、地理、気候、宗教、国境、人口の増減問題など、あらゆる地勢的なものの見方である。構造観とは、自分の仕事などが地球全体のなかでどのような構造になっているか、理解しておくことである。これらは将来必ず必要となる。さらに、この24期固有のチームづくりに主体的に参画してほしい」と参加者を激励した。

その後、第23期の修了生、金子功・東京ガス緊急保安部長と萩原隆一・東日本高速道路執行役員総務本部人事部長から、今期の参加者へのメッセージが送られ、最後に今期の参加者全員が今後の抱負や自己紹介を述べた。

◇◇◇

経団連フォーラム21は原則毎月1回開催し、政治・経済、経営、国際関係、歴史、芸術など広範な分野における第一人者の講演を聴取するほか、海外視察を兼ねた船上研修も実施する。

【経団連事業サービス】

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