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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2014年10月2日 No.3194 新卒採用に関するアンケート調査結果公表 -選考時に重視する要素「コミュニケーション能力」11年連続トップ

経団連は9月29日、「新卒採用(2014年4月入社対象)に関するアンケート調査」の集計結果を公表した。同調査は、大卒等新卒者の採用選考活動の総括を目的として、7月に会員企業を対象に実施、660社から回答を得た(回答率50.4%)。調査結果の概要は次のとおり。

■ 採用実績と就職採用市場の評価

14年4月入社の採用選考活動を実施した企業の割合は95.9%と、前回調査より0.2ポイント増え、2年連続で増加した。

また、就職採用市場に関する評価について、51.5%の企業が「売り手市場(学生側が有利)であった」と回答し、前回調査と比べて23.5ポイントの大幅増となった。一方、「変わらなかった」とする回答が、前回調査に比べて大幅に減少し44.6%になるとともに、「買い手市場(企業側が有利)であった」とする回答も前回調査よりも減少して、2.8%となった。

■ 選考時に重視する要素

企業が採用選考にあたって重視した要素を25項目から五つ回答する設問では、「コミュニケーション能力」が11年連続で第1位となった。以下、「主体性」「チャレンジ精神」「協調性」「誠実性」の順に続き、上位5項目の順位に変動はなかった。

また、採用選考に際し、学業成績をどの程度重視しているかという設問に対し、51.7%が「かなり重視している」「やや重視している」と回答した。

■ インターンシップの実施状況と課題

インターンシップを「既に実施している」企業の割合は57.3%あり、13年度の学生の受け入れ人数について、36.0%が前年度と比べて「増加した」と回答した。また、「今後、受け入れ人数を増やしていく」とする回答も前回調査より15.8ポイント増加し、43.1%となった。

一方で、「プログラムの質を高めていくうえでの課題」と「学生の受け入れ人数を増やしていくうえでの課題」に関する設問については、いずれも「受け入れ職場に在籍する従業員への理解促進」「プログラムを企画・運営できる従業員の確保・育成」といった回答が上位を占め、各企業における今後の取り組みの方向性が浮き彫りになった。

■ 大学が実施する学内セミナーへの参加状況

学内セミナーへの参加状況について、「参加したことがある」企業の割合は91.4%あり、13年度の参加回数について、52.9%が前年度と比べて「増加した」と回答した。また、「今後、参加回数を増やしていきたい」とする企業の割合は63.9%に上っており、採用選考活動の開始時期の後ろ倒しに伴って、今後の動向が注目される。

【労働政策本部】

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