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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2015年3月19日 No.3216 ドイツ産業連盟会長一行と懇談 -懇談内容を日独両国首脳に報告

グリロBDI会長(右)と榊原会長

経団連は9日、東京・大手町の経団連会館で、アンゲラ・メルケル・ドイツ首相に同行して来日中のウルリッヒ・グリロ・ドイツ産業連盟(BDI)会長ら経済代表団一行と懇談した。経団連側は、榊原定征会長、岩沙弘道審議員会議長、大宮英明、内山田竹志、佐々木則夫の各副会長、伊東信一郎、下村節宏、宮本洋一、岡本毅の各審議員会副議長、佐藤義雄ヨーロッパ地域委員会共同委員長が出席した。

開会あいさつした榊原会長は、「統一から25年間でドイツは着実に発展を遂げ、今やEUの盟主としての地位を確固たるものにしている。その背景には、10年に及ばんとするメルケル政権のもとでの政治的安定と競争力のある産業に支えられた経済力があると理解している」と述べた。グリロ会長からは、「日独経済界が良好な関係を維持している背景には、両国が価値観を共有し、製造業の割合が比較的高く、技術立国であることがある」とのあいさつがあった。

懇談では、ドイツ側から、アベノミクスの評価について質問があり、経団連側から、デフレ脱却、経済再生に向けて好材料が出てきており、名目3%、実質2%程度の持続的成長が期待できる旨説明した。そのうえで日独いずれが先に3%成長を実現するか競争しようということになった。

また、ものづくりのデジタル化への対応をめぐって、ドイツ側が「インダストリー4.0」について、機械、ソフトウエア、制御技術、ロボット技術の組み合わせが成功のカギであり、オープンかつ集中的な取り組みが必要と述べた一方、経団連側からは、ロボットによる付加価値の創造を目指した取り組み等について説明し、今後連携を強化していくことになった。

懇談終了後、ドイツ経済代表団一行とともに日独両国首脳を表敬した榊原会長からは、上記に加えて、日EU経済連携協定(EPA)の2015年中の大筋合意に向けて努力していくことで合意したことを報告した。

【国際経済本部】

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