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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2016年6月2日 No.3272 フリーランド・カナダ国際貿易相と懇談 -TPPや日加経済関係など

フリーランド国際貿易相(左)と飯島委員長

5月24日、来日中のカナダのクリスティア・フリーランド国際貿易大臣が経団連を来訪し、TPP(環太平洋パートナーシップ)や日加経済関係などをめぐり飯島彰己副会長と懇談した。フリーランド大臣の発言の概要は次のとおり。

■ 日加関係

経団連が現在、米国とカナダを訪問するミッションを派遣していることを高く評価する。トルドー首相をはじめわれわれは今回、新政権にとってアジアへの初の二国間訪問の相手として日本を選んだ。これは新政権が日加関係を重視していることの表れであり、訪日を通じてさらに両国関係を深化させたい。

■ TPPをめぐる状況

カナダは貿易立国であり、貿易の重要性については十分理解している。貿易はカナダがグローバル経済のなかで生きるためのカギである。

個人的には、他国で起きている保護主義的、反グローバル経済的な動きについて大変懸念している。カナダには従来、世界に対してオープンであるべきで、貿易に障壁を設けるべきではないという国民的なコンセンサスがある。カナダ政府としては、このコンセンサスを今後も維持し、TPPがカナダにとって重要であるということをきちんと理解してもらうためにも、国民との協議が必要だと考える。

他国の状況も含めて将来の姿は不透明であり、今後どうなるかは誰にもわからない。しかし、日加間では今後も緊密な経済関係を維持したい。そのためにも、われわれは二国間の貿易関係に再び焦点を当てることにオープンである必要があり、カナダ政府はいつでもその用意ができている。

◇◇◇

このほか、飯島副会長から、カナダに駐在する日本企業駐在員の就労許可証やカナダからのLNG輸入の実現等をめぐる問題について、早期の改善を要望したところ、フリーランド大臣から、カナダ政府としてこれらの問題は十分認識しており、早期に改善したいとの回答があった。

【国際経済本部】

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