1. トップ
  2. Action(活動)
  3. 週刊 経団連タイムス
  4. 2017年6月8日 No.3318
  5. 経団連定時総会・創立70周年記念パーティー開催

Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年6月8日 No.3318 経団連定時総会・創立70周年記念パーティー開催

経団連(榊原定征会長)は5月31日、都内のホテルで定時総会ならびに創立70周年記念パーティーを開催した。定時総会には経団連の会員代表者ら約500名が出席、続く記念パーティーには、国会議員、各国大使ほか、約2100名が出席した。

総会では、山内隆司・大成建設会長、進藤孝生・新日鐵住金社長、山西健一郎・三菱電機会長、早川茂・トヨタ自動車副会長の4名が新たに副会長に就任。2016年度事業報告および決算が報告されたほか、新体制を決定するとともに、2017年度事業方針とアクション・プログラムおよび収支予算を承認した。

■ 総会・来賓あいさつ

冒頭、麻生太郎副総理・財務大臣、石原伸晃経済再生担当大臣が来賓としてあいさつ。

麻生副総理・財務大臣は、世界各国で政権交代が続くなか、日本は安定政権のもと、企業収益・雇用情勢等いずれも堅調と述べたうえで、4月に始まった日米経済対話は過去のように摩擦を解消する目的ではなく協力関係を発展させる目的である点で画期的であり、日米経済の連携強化に尽力していくとの決意を表明。また、財政再建に言及したうえで、成熟した労使関係に基づく働き方改革の推進、Society 5.0の実現等、産業界の今後の取り組みに期待を示した。

石原経済再生担当大臣は、人口減少・高齢化への対応や潜在成長率の伸び悩み等の課題を挙げ、働き方改革に加え人材への投資が重要と指摘。また「骨太方針」を取りまとめ、「官民戦略プロジェクト10」を発展、社会実証や規制改革を着実に進めると述べた。さらに、TPP11カ国による協議状況に触れ、日本のイニシアティブのもと早期発効を進めたいとした。

■ 総会・開会あいさつ

開会あいさつで榊原会長は、任期最終年にあたる今年を総仕上げの年とすべく先頭に立って改革を進めていくと表明。今年度の優先課題として、(1)成長戦略の柱である「官民戦略プロジェクト10」の確実かつ早期の具体化、特にSociety 5.0の実現を強力に進めること(2)自由で開かれた国際経済秩序の維持・発展に貢献するため、経済外交を積極的に展開すること(3)東京オリンピック・パラリンピック等の国家イベントの成功に向けてオールジャパンの一翼を担うこと――を挙げた。そのうえで、政治と経済が車の両輪として、ともに先進して前進していくとの決意を示した。

■ 創立70周年記念パーティー

総会後に開催された記念パーティーには、安倍晋三総理大臣、三村明夫日本商工会議所会頭、小林喜光経済同友会代表幹事が来賓として出席した。


創立70周年記念パーティーでは、冒頭、経団連のこれまでの活動を紹介する映像を上映。これを踏まえ、開会あいさつで榊原定征会長は、経団連が創設以来、常に国益や国の将来を見据えた政策提言を行い、これを実現してきたと説明。今後も、デフレからの脱却と経済の再生、人口減少・高齢化、社会保障制度改革、財政再建等、さまざまな課題が山積するなか、政治・経済の連携のもと、オールジャパンで英知と行動を結集し課題解決にあたりたいと述べた。

次に、三村明夫日本商工会議所会頭の祝辞に続き、安倍晋三総理大臣があいさつ。安倍首相は、成長戦略策定にかかわる経団連の協力に謝意を示したうえで、AIやビックデータを駆使し、少子高齢化を乗り越えるSociety 5.0を世界に先駆けて実現していきたいと述べた。

また、経済格差の不満を背景とする保護主義の抑止、自由貿易の堅持といったG7サミットにおける議論を紹介。そのうえで、安全保障協力やテロ根絶に向けた国際社会との連携、自由貿易の恩恵が広く実感される成長と分配の好循環等が重要と述べ、自由貿易の旗手として自由で公正なルールづくりを主導していくと表明。また、深刻化する人手不足に対応するため、生産性向上と高等教育における人材育成のあり方に関する見直しに一体的に着手するほか、待機児童問題に終止符を打つべく、予算の確保と施策を進めると述べた。

続いて小林喜光経済同友会代表幹事が乾杯、和やかな雰囲気のなか、パーティーは盛況のうちに閉会した。

【総務本部】

「2017年6月8日 No.3318」一覧はこちら