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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年6月22日 No.3320 グエン・スアン・フック・ベトナム首相歓迎朝食懇談会を開催

フック首相(右)と榊原会長

経団連(榊原定征会長)は7日、公式実務訪問賓客として来日したグエン・スアン・フック・ベトナム首相一行を迎え、都内で朝食懇談会を開催した。経団連から、榊原会長はじめ14名が出席。ベトナム側からは、フック首相はじめ党中央経済委員長や計画投資大臣、商工大臣ら14名が参加した。

榊原会長は冒頭のあいさつで、ベトナムで1500社を超える日系企業が活発に事業活動を行っていることに触れ、ベトナムは日本にとって魅力的な市場かつ重要な事業拠点であり、日越官民による共同イニシアティブや政策対話等の取り組みを通じて今後もベトナムの経済・社会の発展に貢献したいと表明した。

これを受けてあいさつしたフック首相は、両国関係が最良な発展時期を迎えていると評価し、「平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップ」関係をさらに強化するために経済界との対話を進め、(1)貿易・投資を活性化するための国際経済への統合(2)日越共同イニシアティブの枠組み等を活用した投資環境の整備(3)経済発展の原動力である内外企業の投資を重視した課題の解決――の3点を促進することを強調した。同時に、日本企業の有する人材、資金、技術、ノウハウ等を高く評価しているとして、インフラ、PPP(官民パートナーシップ)、環境、再生エネルギー、高度製造業、ハイテク農業、財政金融セクター、観光業をはじめとするサービス業等の分野に対する投資の拡大とともに、国営企業の改革・民営化に期待を表した。

続く懇談では、はじめに日本側出席者がベトナムでの各社の事業内容や取り組みについての紹介を行い、関連する要望を伝えた。フック首相はこれらの発言を受けて、各社の事業はベトナム経済・社会の発展に大きく貢献しており、その拡大を望むとともに、ベトナム政府としても一層の事業環境の改善・整備に取り組む旨を強調した。あわせて、ベトナム・ダナン市で11月に開催されるAPEC首脳会談への参加を呼びかけるとともに、今後もベトナム政府は日本企業の意見に耳を傾けたいと述べた。

【国際協力本部】

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