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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2018年1月18日 No.3346 働き方改革実践セミナーを関催 -KPI(数値目標)を活用した企業の好事例を紹介/働き方改革 CHALLENGE 2017・リレーセミナー

経団連は12月25日、東京・大手町の経団連会館で「働き方改革実践セミナー~KPIを活用した取り組み」を開催し、企業の人事担当者を中心に約180名が参加した。

セミナーでは、実際にKPIを活用し働き方改革に取り組んでいる企業3社の事例紹介、働き方改革に関する経団連の今年度の活動の1つである「働き方改革アクションプラン」の説明、会員企業への参加呼びかけを行った。概要は次のとおり。

■ アクセンチュアの取り組み

アクセンチュアの武井章敏執行役員人事部長は、生産性を高める働き方改革として、同社の一連の活動である「Project PRIDE」について説明した。

業務を徹底的に数値データ化したうえでのKPI設定や、KPI設定後の取り組み状況について従業員の年齢・性別・職種などの属性ごとに詳細な分析を行うことでPDCAサイクルを構築した取り組みのほか、「チャットボットサービス」を導入し、人事に関する問い合わせ窓口をAIで代替し、業務効率化を実現した事例を紹介した。

■ 伊藤忠テクノソリューションズの取り組み

伊藤忠テクノソリューションズの中尾征人人事部労務課長は、時間外労働の削減や年休取得率に関する数値目標を設定するとともに、働く時間や場所の自由度を高める取り組みについて説明した。

働き方改革の実現を阻むものとして「できるわけがない」という従業員意識があることをあげ、その意識を変革すべく対話を重ね、説得していくことに苦心したとのエピソードや、柔軟な働き方として朝型勤務を導入・推奨することで、時間外労働の削減を実現した取り組み成果を紹介した。

■ 大同生命保険の取り組み

大同生命保険の稲葉健人事総務部課長は、長時間労働の是正に加え、女性従業員の早期退職防止を目的とした働き方改革の取り組み紹介を行った。

退社時間に関する目標を組織全体と個人それぞれで設定し、その改善状況に応じてKPIを段階的に見直していく手法や、目標時間内に業務を終了させることを習慣づけるための施策としてのPCを時間でシャットダウンさせる制度、朝型勤務や在宅勤務といった柔軟な働き方の制度導入の取り組みのほか、育児と仕事の両立支援に向けた取り組みとして、短時間勤務制度や復職者との面談制度などについて紹介した。

■ 経団連「働き方改革アクションプラン」

働き方改革の手法の1つとして、KPIの活用を推進すべく、経団連から「働き方改革アクションプラン」の説明と参加の呼びかけを行った。

これは、会員企業に2018年度以降の働き方改革の取り組みについて、KPIと達成に向けた具体的な施策を策定することを呼びかけるものであり、18年4月を目途に、各企業のアクションプランを経団連ウェブサイトに掲載し、取り組みの水平展開を図るものである。

【労働法制本部】

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