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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2018年10月18日 No.3381 メコン5カ国首脳歓迎昼食会を開催 -メコン地域と日本との経済協力の強化について懇談

右から古賀審議員会議長、フン・セン首相、トンルン首相、
アウン・サン・スー・チー国家最高顧問、プラユット首相、
フック首相、小林日本商工会議所・日本メコン地域経済委員長

経団連と日本商工会議所(三村明夫会頭)は10月9日、第10回日・メコン地域諸国首脳会議への出席のために来日したメコン5カ国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム)首脳の歓迎昼食会を都内で開催した。日本側とメコン側あわせて約150名が出席した。

経団連の古賀信行審議員会議長が歓迎あいさつを行い、メコン地域は各種インフラの整備や包括的で質の高いRCEP(東アジア地域包括的経済連携)の実現などにより、域内の連結が強化されることで、各国の優位性が相互に補完されるとし、日本の経済界は政府と連携して、質の高いインフラ整備やイノベーション、産業人材の育成などの面で、メコン地域のさらなる発展に貢献したいと述べた。続いて5カ国首脳が次のとおりあいさつした。

■ フン・セン・カンボジア首相

カンボジアは若く質の高い労働力を有しており、軽工業や組立産業に優位性がある。カンボジア政府は関税手続きの簡素化、手数料の削減、高速道路や港湾の整備などビジネス環境整備に取り組んでいる。

■ トンルン・シースリット・ラオス首相

ラオスは投資奨励法の改正など投資環境の整備に取り組んでおり、サワン・セノなど優遇制度を有する経済特区の指定も進めている。環境に配慮した農業や歴史・文化・自然が調和する観光の促進策に取り組んでいる。

■ アウン・サン・スー・チー・ミャンマー国家最高顧問

ミャンマー持続的発展計画(MSDP)を定め、投資家の活用に資するようプロジェクトの情報を蓄積している。また、ミャンマー投資委員会は投資関連の手続きを1カ所で行えるように手続きの改正を進めている。

■ プラユット・ジャンオーチャー・タイ首相

タイ政府は投資活動に便宜を図り、すべての障害を取り除くべく取り組んでいる。日本企業には、特に東部経済回廊(EEC)への投資を勧めたい。また、日メコン首脳会議でエーヤワディ・チャオプラヤ・メコン経済協力戦略会議(ACMECS)マスタープランに基づく「東京戦略2018」の採択を歓迎するとともに、具体的なプロジェクトの実行を期待する。

■ グエン・スアン・フック・ベトナム首相

メコン地域と日本企業の懸け橋として経団連の役割を高く評価している。ベトナムは長期的で安定的な投資を促進するため、政治・社会の安定、ビジネス環境の改善等に努めている。また、日本との経済協力の一層の進展のためにも、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)の早期発効を強く望んでいる。

◇◇◇

各国首脳のあいさつの後、日本商工会議所の小林洋一日本メコン地域経済委員長が乾杯の発声を行った。

【国際協力本部】

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